広大な土地を有する岩手はその土地柄を利用した広い公園が各所にあります。
遊具が豊富であったり、自然が豊かだったり……その種類は多種多様です。
その中でも盛岡市内にある盛岡市中央公園……通称『中央公園』はアクセスがしやすいうえに都市部にありながらもかなり広い敷地内を有しており、平日休日ともに親子やペット連れの人々で賑わっています。
今回はそんな中央公園の魅力についてご紹介していきます。
発展が進む近代公園
概要
中央公園は1978年(昭和53年)の3月1日に盛岡駅近くにある本宮に開設されました。
盛岡駅方面に繋がる幹線道路上に築かれた丘を中心とした広大な敷地を有しており、周囲には『遺跡の学び館』『岩手県立美術館』『子ども科学館』『先人記念』といった歴史、文化、芸術、科学に関する施設が隣接されており、各所にアクセスしやすいのも特徴です。
また、近年ではBeBA TERRACE(ビバテラス)と呼ばれる飲食やサロン、園芸直売所、保育園などの複合施設もオープンし、さらに施設の拡大も予定されているとのことで未だ発展中の公園でもあります。
公園内には会員制のドックランもあるためペット連れの方にも使いやすくオススメですよ!
そして、丘である築山は岩手山がとてもよく見える意外なビュースポットでもあります。
アクセス
そんな中央公園は敷地も広大で築山である丘が幹線道路の真上にあるということからとても目立ちやすく、アクセスが容易です。
主な交通手段としては自家用車が一般的ですが、他にもタクシーやバスなどの利用もオススメです。
駐車場は『子ども科学館』の目の前にある十字路を左に曲がった先にあり、面積も広く、多くの台数を停めることができるので安心して駐車することができます。
さらに近隣には岩手県内でも最大規模の『TSUTAYA』や『盛岡南イオン』などもあり、ショッピングなどの利便性にも優れています。
探勝レポート
それではさっそく探勝といきましょう!
今回は駐車場からスタートし、公園内をぐるっと一周するコースです。
駐車場はご覧の通り、かなりの台数を停めることができます。
利用は無料で駐車場の監視員のような方もいませんでした。
特に車中泊を禁止するような看板は見えなかったので可能かもしれませんが、近くに水場やトイレが見当たらなかったのでここでは仮眠ぐらいに留めたほうがよさそうです。
駐車場を出るとこのように広い道路に出ます。
画像には映っていませんが、左手に『先人記念館』と公園内へ行くことができる道があります。
今回は外周から攻めていくため、このまま道なりに真っすぐ進みましょう。
画像にはなるべく映らないように配慮しているため、人が少ないように見えますが実際はかなりの人がいます。
親子連れ、ペット連れ、ジョギングをしている人……さまざまですが、公園内が広く整備もきちんとしているためか、それほど密集していないような印象を受けました。
人混みは苦手だけど、完全な独りもなんか寂しい……という方にはオススメの公園ですね。
始めは芝生がメインの道でしたが『岩手県立美術館』付近まで来るとかなり平坦で歩きやすい道へと変わりました。
車椅子の方にも優しい造りなのは流石、都市公園ですね。
美術館の近くまで来ると外灯の数も多くなり、視界もより拓けてきました。
この辺りは夕方や夜間など暗くなってからの散歩コースにぴったりです。
序盤ではあまり見られなかったベンチもこの辺りからちらほらと見かけるようになりましたので、小休憩にもちょうど良いでしょう。
道中には桜も咲いており、春の訪れも感じることができました。
沿岸では既に開花している地域もあったので、もうすぐといったところでしょうか?
花見が待ち遠しですね!
中央公園の象徴ともいえる高台が見えてきました!
傍に建っている鉄塔が一際存在感を放っています。
こちらの右手には『岩手県立美術館』となっており、散歩しながら訪れることができます。
しかし、こうして見ると本当に広いですね……。
右手にある『岩手県立美術館』……外観が曲線になっていますね。
この美術館の館内はよくCMや岩手のご当地ヒーロー『ガンライザー』の撮影場所としてよく使われていました。
無論、館内だけなく展示されている作品も素晴らしいものばかりなので、中央公園に来た際は寄ってみることをオススメします。
高台に上る前にその周囲を探索するとなかなか立派なトイレがありました。
トイレ内は広く、照明や設備、トイレも綺麗に管理されているようでしたが手洗い場に関しては故障中となっていました。
公園内のトイレはこの一か所のみ……駐車場からかなり離れている(約5~10分ほど)ので、駐車場で寝泊まりした場合はかなり不便ですね。
やはり仮眠として利用するぐらいがちょうど良いかもしれません。
高台を上る場合は階段とスロープの二通りがあります。
無論、高台を上らず道路側からの迂回路もあります。
スロープは手すりもあり、道幅も広く上りやすい仕様……直線的な階段と違い、大きく曲がってかなり距離がある印象ですが、これは大きく曲がって距離をつけることにより傾斜を少しでも緩くするためです。
山の峠道などでカーブが多く、距離が長く感じるのもこのためですね。
実際、このスロープはほぼ平坦に近いほど緩やか……万が一、車椅子に乗って坂道を下ってしまったとしてもこれほど緩やかならスピードもそんなに出ず、芝生で勝手に止まる仕組みで転がり落ちることがない、という設計……素晴らしいです!
スロープの評価を終えたところで私は階段を使って頂上を目指します。
こちらの階段は少し曲がってはいますが、そこそこ急……しかし、段差の途中に踊り場が設けられているので休み休み上ることができる、という優しい造りです。
軽い運動にはちょうどいいです。
実はこの時、私は体調不良による手術と入院から明け、担当医の方から体を早く復帰させるためにも軽い運動(リハビリ)を行うようにと言われていたので体力はいつもの半分以下となっていました。
そんな私でも息が軽く弾む程度の運動量だったので、リハビリや足腰を軽く鍛えるにはちょうど良い階段なのかもしれません。
そうして、階段を上ると……
頂上に到着!
こちらも人が多いですね。
高台には石のベンチがあるだけであとは何もないシンプルなもの……けれど、高い所から景色を見るのにはこれくらいがちょうどいいです。
こちらは高台からの景色、南方面です。
こちら側に『盛岡南イオン』や『TSUTAYA』があります。
この道路の真下にトンネルがあり、盛岡駅へと行くことが出来ます。
こちらは北側の景色。
道路は目立ちますが、景色としてはあまりパッとしない印象です。
木々も隠しているために見づらいのは仕方ないですが、山々を見るのには適しています。
こちらは東側の景色。
手前に見える建物は『遺跡の学び館』です。
こちら方面にはBeBA TERRACEがあり、位置としては学び館の少し先にあります。
山々と街の景色が調和していますね。
こちらは西側の景色。
言わずもがな『岩手県立美術館』がドンっとあります。
左側に少し見えるエメラルドの屋根の建物は『盛岡タカヤアリーナ』。
中古車の展示会や岩手のバスケットボールチーム『ビッグブルス』の試合会場など様々なイベントで使われる場所です。
ちなみにこちら側から少し右にずれると……
立派な岩手山を眺めることができます。
この日はあいにく雲がかかっていますが、それでも十分綺麗です。
盛岡は各所から岩手山を見ることができますが、ここは気軽に余計な遮蔽物がなく全体を見ることができます。
高台を反対側へ下りると遊具のある広場に出ました。
遊具の数は少なく、近くには小山が一つ……冬ならソリ遊びが出来ますね。
昔と違い、現代ではブランコや回転遊具などは首が締まったり、指を切断してしまう危険があるため撤去されているという話しがあり、安全面では仕方ないと思いますがなんだか少し寂しく感じてしまいます。
とはいえ、子供達には健やかで安全に遊んでほしいですね。
ちなみに遊具のある広場の近くにはドッグランがあります。
敷地はかなり広いですね。
ただし、こちらは会員制とのことで個人が勝手に使用してはいけないようです。
盛岡ドッグランサポーターズというところが管理しているのでしょうか?
いずれにしてもきちんと管理されているようです。
おわりに
盛岡市のほぼ中心にありながらも広大な敷地と利便性の良さから多くの人が訪れている印象でしたが、トイレに関しては紹介した一カ所、水場は高台周辺にいくつか見かけましたが少ないように感じました。
けれども、周囲には様々な施設があるので公園に訪れる前か訪れた後で利用すればそこまで不便ではないでしょう。
また、平坦な道やスロープなども工夫されており、歩きやすく車椅子や杖を使用している方にとっては良心的な公園でした。
足に負担が掛からないという点ではジョギングなどの運動にぴったりです。
皆さんも景色を楽しみながら軽い運動に利用してみてください!