備忘録

〖備忘録 第8譚〗仕事探しの事情

 おばんです、シードルです。

 実は最近、ある用事で盛岡市にあるハローワークへと赴いたのですが、その帰り際に起きた出来事について触れたいと思います。

 その日、ハローワークでの用事を済ませ帰路につこうとした時……

「そこの人、今ハローワークから出てきましたよね? お仕事お探しですか?」

と、引き留めるスーツ姿の男性……何事か聞くと、ハローワークに来ている人に仕事の斡旋をしているのだとか。

 現在、体を壊している関係で働けない……そう伝えると大人しく引き下がりましたが、その後ものの数分した後に……

「あの……ハローワークから出てきたということは今、お仕事探していますか?」

と、今度は中年の女性が話しかけてきました。

 先ほどと同じようなことを伝え、のらりくらりとかわしましたが……こんな立て続けに勧誘されるものなのか……。

 そう思って周りを見てみるとカバンを下げ、何やら紙を持って立っている人が何人も……。

 少し怖くなって、細い路地を通り迂回して車を停めている駐車場へと向かいました。

 求人であれ、飲み屋であれ……キャッチというのは昔からありましたが、今はSNSや口コミなどで店や職場を選ぶ時代にまだあるものなんだなぁ、と思いました。

 種類こそ違えど、こちらもある意味『立ちんぼ』です。

 ただ、飲み屋ではですが……路上で売り込みをして客引きをするお店で当たりといったものを私はあまり見たことがありません。

 大抵は相場より値段が高かったり、サービスが悪かったり……下手をするとぼったくりに遭う方の確立が高いです。

 よくよく考えれば、今は口コミやSNSでお店などを決める時代……そんな時代において呼び込みをしているということは、自然とお客さんが来ていない、ということを自らアピールしているようなもの……。

 良い店というのは、古かろうが新しかろうが色々な人の口伝えであっという間に広がるのですから、そんなことをする必要がないわけです。

 ましてや職業安定所たるハローワークの近くでなぜそんなことをするのか?

 詳しいことは私には分かりません。

 仲介料みたいなものを払いたくないからなのか?(ハローワークに仕事を登録するのに料金がかかるのか分かりませんが……)

 あるいはハローワークに登録できない事情があるのか?

 いずれにしても『闇バイト』が社会問題になっている今日この頃で怪しまれてもおかしくはありませんが……警察の方は認知しているのでしょうか?

 正直、私としてはあまり良い思いをしなかったのでハローワークにはあまり行きたくないな……と思ってしまいました。

 もしかすると、定職率が著しくなかったり、ハローワークにあまり良いイメージがないのもこういった見えない部分が関係しているのかもしれません。

 ここ最近では、隙間時間で働けることで有名な『タイミー』にも怪しい内容の求人が出ていると聞きます。

 有名だから安心……そういうことも通用しなくなってきているのかもしれません。

 そういう時は自身の直観を信じるのみ。

 もし、少しでも違和感を覚えたら近づかない、関わらない……それが最善の自己防衛かもしれません。

 

 

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