備忘録

〖備忘録 第17譚〗薬も予防もほどほどが大事

 おばんです、シードルです。

 本日は少し遅れながらインフルエンザの予防接種に行ってきました。

 毎年の冬の風物詩であり、恒例行事……雪の量はその年によって変わりますが、インフルエンザやコロナ、風邪、ノロウィルスといった感染症は例年安定しているのが、憎らしいというか何というか…。

 このインフルエンザの予防接種で多くの人にとって嫌な思い出なのが、注射ですよね。

 あの針を刺される感覚はほんと、いくつになっても良い気がしません。

 ピーマンは克服できてもこちらは未だに克服できない、という方も結構いるはず。

 そんな方々に朗報なのが、今年から実施され始めている鼻に噴射するタイプの予防接種です。

 昨年の3月頃に製造と販売が国内で認可された『フルミスト点鼻薬』……こちらは花粉症とかで使用された点鼻薬同様に、鼻に噴霧するタイプで全く痛くないと話題のもの…これで予防接種=痛いという認識も改まるというわけです。

 現在はまだ流通が本格化されていないこともあり、一部の医療機関で先着順限定とのことですが……いや~、医学の進歩は凄まじいものです。

 コロナの検査キットもそうですが、もしかしたら近い将来……予防接種キットなるものが生まれ、自宅でセルフ接種なんかが可能になるのかもしれませんね。

 その一方で若者たちの間で広まっている医薬品の乱用『オーバードーズ』の問題も無視できないものとなっています。

 コンビニなどでも一部の薬が売られ、ドラッグストアも各地に多く出始めて、昔より薬が手に入りやすくなった反面……このような負の側面も目立つようになり始めました。

 光があれば影もある……とはいいますが、なんだかやるせないですね。

 とはいえ、医療の進歩や簡略化などで多くの命が救われているのもまた事実……なんとか良い部分だけでも広まってほしいものです。

 さて、医薬や医療の分野は目まぐるしく近代化されつつありますが、予防という点ではどうでしょうか?

 確かにワクチンや新たなうがい薬、高性能のマスクも生み出されてはいますが……根本的な『免疫を上げる』というのは昔からの手法が未だ健在です。

 その方法というのが……

・バランスの良い食事

・適度な運動

・きちんとした睡眠

・体を冷やさず温める

ストレスをためない

・欲望(食欲、睡眠欲、性欲等)に忠実になりすぎない

です。

 これらは江戸時代から続く予防医学書『養生訓』に繰り返し記載されており、いかに大事かが伺えます。

 ほとんどの方が「当たり前じゃん」と思う数々の内容の中……最後の『欲望に忠実になりすぎない』ということについては疑問に思った方もいるのではないでしょうか?

「ストレスをためないって言ったじゃん!」

「食べて体力を付けろって言われたことあるし……」

「睡眠は元気の素と聞いたことがある」

等……こちらも三者三葉の言い分はあると思います。

 現に中国などでは交合(性行為)は陰(女性)と陽(男性)の気を巡らせ、長生きの秘訣ともいわれ、仙人になるための修行としても扱われたりします。

 ただ『養生訓』に記されていることはあくまで『やり過ぎない』ことであり、決してやるな……というわけではありません。

 食欲が過ぎると肥満や大病を誘発しやすくなり、睡眠を長くとり過ぎると逆に気力がなくなる、性は元気の素となるので過度にやりすぎると疲れがとれなくなり疲弊しやすくなる……とざっくりですが書のほうに記されています。

 つまり、何事も両極端にやり過ぎず、ほどほどに留めることこそが免疫機能の向上……ひいては長生きの秘訣と説いているわけです。

 健康でいるためには薬も予防も用法用量を守ることが鉄則というわけですね。

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