備忘録

〖備忘録 第88譚〗ファンの行動は推しの評価へ繋がる

 おばんです、シードルです。

 皆さんは『西尾維新』という名前を聞いたことがあるでしょうか?

 小説家であり、代表的な作品として『めだかボックス』『〈物語〉シリーズ』などがあり、数々のヒット作を生み出している方です。

 私も色々な作品を読んだことがありますが、その中でも『刀語』は特に好きで設定や世界観に引き込まれたものです。

 そして、この方の凄いところが一日で書く文字数……その量なんと、約2万~3万字!

 読書感想文なんかで使われる400字詰め原稿用紙換算だと50~70枚ほどの数を書くんですね。

 小説換算ですと一日に一本のペースで短編小説を作り上げるペース……ブログで一日に1000~2000字を書くのがやっとな私にとってはもはや尊敬という言葉だけでは足らないくらい凄い方です。

 そんな西尾維新さんですが、私は一時期この方の作品が読めなくなってしまったことがあります。

 というのも、学生時代の頃の私はオタク気質なところがあり、アニメやゲーム、漫画が好きだったのですが……それが講じて二次小説と呼ばれるものを書いていたことがあったんですね。

 よく知らない人に分かりやすく説明するならば同人誌みたいなものの小説版で、原作のキャラを使用してオリジナルの物語を作るようなものです。

 まぁ、実際にはネットに挙げてそのアニメとかが好きな人同士で楽しむ程度のものだったのですが……そんなことをやっている最中、ある他の作家さんと少しトラブルが起こってしまったんですよ。

 そのトラブルが起こった人とは話し合った末にすぐ和解できたのですが、なぜか部外者で相手方と仲の良い人が乱入してきたボロクソに私を批判したんですよね。

 その人は恐らく西尾維新さんが好きだったのでしょう……西尾さんの作品に出てくるキャラの口調やセリフ回しで長々と批判し、最初こそは私にも落ち度があり、すぐに謝罪したのですが……それがいけなかったのか、味を占めたのか事あるごとに言葉遊びというか理屈っぽい長々とした批判をしてくるようになりました。(めだかボックスのキャラ『球磨川禊』みたいな感じです)

 結局のところ、その使っていたサイトはサービス終了のためなのか知らぬ間に閉鎖されて……その後どうなったかは分かりませんが、それ以降アニメや漫画好きの集まりには関わらないようになり、西尾さんの作品も苦手意識が出るようになってしまいました。

 これは誰が悪いというより私自身が生半可な気持ちで作品の世界に触れた結果、そのファンの逆鱗に触れてしまいトラウマになってしまった……ということですが、一つだけいえることとしては『批判するなら自分の言葉』で言って欲しかったですね。

 好きなものがあり、それを推すのは構わないんですが……その好きなものを利用して自身の気に食わないものを攻撃する、というのは結局のところ原作者さんに失礼なんじゃないのかな、と思うんです。

 よく世間で注目を浴びた作品が出ると『模倣犯』というのが出てきますが、それと一緒で結局のところ、それで傷つく被害者は実害を受けた人と生み出した原作者の方なんです。

 芸能人でもありますよね。その人をもじったキャラやアカウント名で何か事件が起こると、起こした人じゃなくモデルとなった人に飛び火する事件……。

 ファンと言い張るなら、原作者さんが悲しむようなことはさせずにその作品を買って応援し、活動が長く続くようにするのが役目といえるでしょう。

 目標にするのか、愛でるのか、あるいは免罪符として盾にするのか……ファンとしての行動をたまには見返すのもいいかもしれません。

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