おばんです、シードルです。
本日は昨日から警告していた通り『節分』です。
皆さん、恵方巻とでん六豆の準備は大丈夫でしたか?
さて、本日は節分における代表的なヴィラン『鬼』についてお話しましょうか。
昨今『鬼滅の刃』なんかでも有名になっている鬼。
まず始めに鬼とはなんなのか………節分とどういう関係があるのか?
そもそも節分のルーツは『追儺』という悪い鬼を追い払う宮中の年中行事が由来とされており、『鬼やらい』『なやらい』『大儺 (たいだ)』『駆儺 (くだ)』とも言われ、古代中国から伝来するもの。
それが日本の『陰陽道』の行事として渡来し、飛鳥時代末に日本の各地で流行した疫病を鎮めるため、土の牛をつくって『大儺』を行ったのが『追儺』………今の節分のはじまり。
つまり、鬼とは『疫病』をモチーフとしたものです。
鬼滅の刃に出てくる十二鬼月の上弦の鬼も、人類へ猛威を奮った疫病をモデルにしたといわれているくらいですから、やはり深い関係があるんですね。
ちなみに仏教の考え方では、鬼は人の心に住む煩悩の象徴とされ、瞑想修行を妨げる『五蓋』とされています。
ここでもう一つの疑問。
よく豆まきで使われる鬼のお面………赤とか青とか緑とか色々ありますよね?
実はあの色はただの商戦として色付けしているわけではなく、ちゃんとした意味があります。
色の意味としては仏教由来のものですが………
・赤鬼:欲望、むさぼり
・青鬼:悪意、憎悪、怒り
・緑鬼:やるきが出ない、だらけてしまう、眠い、健康に悪い生活習慣が止められない
・黒鬼:疑い、愚痴、矛盾した心や言葉にまつわる行い
・黄鬼(白鬼):浮ついた心、妄想、後悔、甘え、自己中心的な思い上がり
などです。
仏教式の節分では自分が打ち勝ちたい煩悩を表すこれらの色の鬼に豆をぶつけると良いとされています。
私としては赤と緑ですかね(笑)
このように一般的には鬼は悪いものとされていますが、逆に神さまとされる『鬼子母神(きしもじん)』『鬼王権現(きおうごんげん)』『厄神鬼王(やくじんきおう)』………また鬼のつく地名の土地や鬼そのものを敬う地域では『鬼は内、福は内』と呼んで、鬼も福も受け入れるらしいです。
己の煩悩を討つのではなく、認めて受け入れる仏のような器………それこそが人間が持つべき心持ちなのかもしれません。
とはいえ、病に関しては安易に受け入れないようにし、手洗い、うがい、マスクの感染対策を徹底的に行い、入ってきてもすぐに討ち取れるよう免疫という日輪刀を強化して、迎え撃ちましょう!
真の敵は己も他者も苦しめる病です。