岩手において酪農といえば誰もが想像するのは雫石町にある『小岩井農場』……もしくは沿岸地域にある住田町の『おおのキャンパス』ではないのでしょうか?

 さらにヨーグルトでいうと岩泉町なども有名なところです。

 ですが、知名度高いそれら市町村の他にも乳製品や農場を扱っている場所は多くあります。

 その一つが民話の里として知られる遠野市です。

 遠野と聞くと馬が有名だったり、バケツで焼いて食べるジンギスカンが頭に浮かび、牛というイメージは無いように思いますが、厳しくも豊かな自然を生かした農場が存在するのです。

 今回はそんな農場が作る美味しいプリンをご紹介します。

反骨の酪農家が作り上げた至極のプリン

 テレビ番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』にて『反骨の酪農家』として取り上げられたのが遠野市出身の農業経営者、多田克彦さんです。

 この方は遠野市から東京……果ては海外の台湾、シンガポール、ベトナム、アメリカのニューヨークにまで自身の商品である『多田克彦ブランド』を売り出した凄い方です。

 ただ、そこまで至るのに牛肉の価格が暴落して億の借金を抱えたり…丹精込めて作った生乳の廃棄を指示されたり…その組織のルールに背いた結果、組合から除名されたりと多くの苦難を味わいます。

 ですが、そんな中でも乳製品に付加価値を付けたり、質の高さを求めて差別化をしたりすることで困難を乗り越え、農業ベンチャーとして先駆けました。

 現代は若者のベンチャー起業が流行していますが、これから会社を起こそうとする人は多田克彦さんの人生について知っておくと心構えのようなものができてくると思います。

 話しは少し逸れてしまいましたが、今回紹介するのはそんな多田克彦さんの農場で作られた『ナチュラルプリン』

 多田自然農場のストレスフリーで育った乳牛から搾った生乳、岩手県産の卵、砂糖、カラメルを使用した添加物の無い、素材を生かした自然のプリン……手作り工房専属のパティシエが作り上げたそのスイーツはまさに地産地消の結晶といえるでしょう。

レポート

見た目

 それではさっそく見ていきましょう!

 ナチュラルプリンの見た目はこんな感じ……

ナチュラルプリン1

 表記は実にシンプル。

 しかし『多田克彦』の文字だけは目立っています。

 では、フタを開けて中身を見てみましょう。

ナチュラルプリン2

 画像ではかなり黄色がかっており、カボチャプリンのように見えますが、これは照明の影響で実際はもう少し白いです。

 よくあるプッチンプリンよりも少し白っぽいですが、牛乳プリンほど白くは無いです。

 う~む、色合いを伝えるが難しい。

匂い

 匂いに関してはほんのりと甘味を感じる程度のもので、カラメルやバニラエッセンスのような香りはしませんでした。

 表現するならば現物から数ミリほどの範囲で匂いが収まっているような感じですね。

 よく家庭で手作りする冷やして固める、タイプよりも茶碗蒸しのような蒸しあげて固めるようなタイプですね。

味

 それではさっそく実食!

 スプーンで掬ってみると見た目とは裏腹にずっしりとした重みを感じます。

ナチュラルプリン3

 口の中に入れると圧倒的な質量ある優しい甘味が広がり、食べ応えが十分!

 市販で安く売っているプリンの場合、食べると空気というか空洞というか、スカスカな印象がありますがこのナチュラルプリンはそのような隙間感が一切なく、素材そのものが全て密着しているようで、満足感があります。

 食感は茶碗蒸しに非常に近いので、やはり蒸しあげているのかもしれません。

 そして、口当たりは非常になめらか!

 恐らく、卵を溶かす段階で濾しているのかもしれません。

 甘味に関しては意外と抑えめで卵の風味が少し強く出ているくらい…。

 そのため、砂糖や人工甘味料を大量に使ったような口の中に雑に残るような甘さはありません。

 とても美味しくいただきました。

用途&感想

 用途といっても、そのまま味わうのが良いでしょう。

 プリンなので、ホイップクリームやフルーツを少し付け加えても良いような気がしますが、自然のままの味わいである卵や生乳の風味が打ち消されてしまう恐れがあります。

 ただ、添加物を使用していないので健康志向の人や砂糖類が気になるけど甘味が欲しい、という人にはピッタリかもしれません。

商品アフィリ

 以前はオンラインショップなどでも販売がされていましたが、現在はオンラインでの販売はされておらず、スーパーや産直、道の駅などで販売されている現物を購入するしかない状況です。

 最も確実に入手できるのは遠野市にある『道の駅 遠野 風の丘』です。

遠野 風の丘
岩手のオススメ道の駅探訪【遠野市‖道の駅 遠野 風の丘】  数多くの不思議スポットが色濃く残る民話の里『遠野』……山々に囲まれたこの地は街中から里、そして山奥に至るまで数々の名所があり、初めて...

 道の駅内の売店では専用の販売ブースがある他、フードコートには直営店があり、ここでしか食べることができないソフトクリームやジェラート、ミルクシェイク、サンデー……果てはたい焼きを味わうことができます。

 見つけた場合は購入……風の丘を訪れた際はぜひともご賞味することをオススメします!

おわりに

 遠野の自然と郷土を愛する人が作り上げた情熱の結晶は舌の上に乗せるだけで、天然の甘味となり、味わった人の心をほぐしてくれます。

 多田自然農場では他にも飲むヨーグルトやチーズなどが製品化されています。

 他の地域ではなかなか販売されてるところも少ないため、見かけた際は手に取って世界が認めた味を体感してみてください!