おばんです、シードルです。
前職を辞めてから約1年……色々とありましたが、このたび無事に介護職での内定を頂くことができました!
こんな身の私を採用して頂いた会社には感謝しかありません。
とはいえ、かなりのブランクがあるため正直な話……やっていけるかどうか不安があるのも確かです。
もしかしたら、仕事や人間関係が合わずに辞めてしまう……そんなこともあり得るかもしれません。
こういう不安は転職あるあるといえるでしょう。
昨今においては『風の時代』だとかなんだかで、独立して企業したり転職したりが流行していますが、時代と日本の封健的な企業体質は相変わらずミスマッチしているので、アメリカのような「嫌なら気軽に辞める」というようなことはまだ難しいんじゃないかと個人的に思っています。
私自身、前職の退職理由は気胸の発症……それによる手術で肺の切除をし、従来型と呼ばれる昔ながらの介護現場が難しく退職……その後は転地療養や息抜きも兼ねて長期療養旅みたいなことをした後に本格的な転職活動を始めたわけですが、なかなか苦難の連続でした。
施設見学をさせていただき、言った先々で雑談という名の仮面接みたいなことを体験しましたが、事情を知るや否や「ウチでは雇えない」「一度でも体を壊した人を入れるくらいなら未経験で体の丈夫な人を入れた方がマシだ」ということを何度か言われました。
私自身のスペックとしては介護経験は従来型、ユニット型ともに約11年……資格としては国家資格の介護福祉士はもちろん、喀痰吸引やケアマネージャーといったものを所持しています。
ケアマネージャーについては残念ながら資格のみで経験を積む前に退職してしまったわけですが……。
そのため「経験の無いケアマネ資格保持者なんて役に立たない」「ウチでは教えられない」といったことを言われ……挙句、療養も兼ねた旅をしていたことを話すと「介護なんかしないで放浪記でも書けば?」と笑っていわれました。
まぁ、バカにされるのは旅に出た時に覚悟はしていたし、自分がやりたかったことなので特に怒ることもないのですが……個人の自由を世の中は謳っているわりに世間は厳しい評価を下すのだなぁとしみじみ思いました。
「夢も希望も良いけどさ、30代になってんだからそろそろ金を稼ぐことだけ考えないと……」ともいわれ、その瞬間から「あぁ、こことは仮に入ったとしても長くは続けられないだろうな」と実感しましたね。
その際、どんな人材を求めているかを聞くと「無資格未経験でも大卒ですぐに仕事を覚えて、連続で夜勤が入れるような体力のある人」とほとんどの施設が口を揃えて言っていました。
正直、そんな人材は介護には来ないと思います。
学歴がある人はどこかの商社に行くでしょうし、体力ある人は土方などに行く……少なくとも手取り15~16万の仕事には就かないでしょう。
そんな経験もあってか、私としては「この岩手を飛び出す必要があるのかもしれない」とある程度の覚悟は決めていました。
どこも望んでいないのなら、いかに故郷が恋しかろうと生活しなければならないのですから別の土地へ行くのは必然といえるでしょう。
そんな中で、今回ご縁を頂いた職場は見学に真摯に対応して下さり、私の病のことも面接で伝えた結果……採用に至ったという所なので、今は感謝しかありません。
職場における人間関係については相性があるので、こればかりは入ってみないと分かりませんが……どこにでもあることなので、取り合えずは自分にできることを精一杯やるというのが当面の目標です。
……とまぁ、このように経験がある人でも転職には難儀しているので、会社選びや退職というのは慎重に検討した方が良いと思います。
けれども、その職場に居続けるのが必ずしも最適解といえないのもまた道理。
基本給が14万で一年に一回の昇給で1000円上がる、という職場に10年居るよりは基本給が16万で昇給のある職場に転職した方が、キャリアアップしますからね……前から居る人達よりも入ってきたばかりの人の給与が高いということもザラですから、これは企業の努力不足、配慮不足によるものといえるでしょう。
それなのにいざ退職しようとすると「裏切りもの!」と罵声を浴びせられ、陰湿な嫌がらせをしてくる……長く居ることを尊び、転職によるスキルアップを悪とする……こういう体質があるから日本の会社というのが低迷しているのですよね。
自分に利が無いから他に転職する……ビジネスとしては当たり前。
会社としては使い潰すだけ使い潰して、いざ自分が使い潰される側になると極度の怒りを露わににする……日本の社会の汚点。どんだけ都合の良い考えをしているんだという話です。
辞表を出された場合「あぁ、自分の会社は努力不足だったのだなぁ」と考えられる上役なら良いですが、怒りを覚える上役なら…その会社は成長する見込みは無いといえるでしょう。
話は少し変わりますが、岩手の最低賃金が79円に引き上げ、時給1031円になるというニュースがあり、ついに岩手も1000円超えか……と労働者が歓喜する事案がありましたが、その議論の際に経営者側は全員否認し、退席するという事態が起こりました。
結局は賛成多数で可決され、答申されましたが……これに関しては賛否が分かれるといったところでしょう。
ここ最近の物価高と増税を考えれば労働者側としては嬉しい限りで、寧ろ経営者陣の態度に関しては「自分たちの私腹が肥えないから否認しているんだ!」という見方になりがちですが、経営者陣の視点で見れば「ただでさえそのような状況なのに人件費まで上がったら会社が立ちゆかなくなる!」という考えにもなります。
現に東京などは人や娯楽、サービスや事業が溢れており物価や土地代も高騰しているので、比例して給与も高くなりがち……一方、沖縄や北海道、秋田といった最低賃金が低い土地は環境による差はあれど物価も安いので給与も低くなりがち、という面があります。
つまりどういうことかというと、人口に比例して給与も多くなれば安定しますが、人口が少ない状態で人件費だけが上がると倒産するリスクが高くなるということです。
実際、鶯宿温泉の『赤い風車』を始めとした温泉宿はコロナによる客足の激減や物価高もありますが、人の少なさで8月末で閉業となりますし、おさるで有名だったハンコの『銀章堂』も倒産しています。
人口が多ければ落ちるお金も多く、潤うのでしょうが……人口が少なく、落ちるお金もほとんど無い中で従業員を養う人件費だけが高くなると、会社を維持できなくなる……こういうことを経営陣は考えて否認していたのかもしれません。
これらはあくまで私の憶測ですが……そうなった場合、ただでさえ求職の窓が少ない地方はますま狭まり、本当にごく限られた人しか就職することができないといった事態に陥るかもしれません。
県外への流出を待ったなし、となるわけです。
この賃金上昇により県外から人が来るのか、それとも出ていくのか……その行く末は正直分かりません。
企業が労働者の意思をもっと尊重し、柔軟な対応ができればそれもある程度は防ぐことができるかもしれませんが……。
いずれにしても私は自分のやるべきことをやり、その先を見守っていくこととします。