備忘録

〖備忘録 第12譚〗秋の終わり

 おばんです、シードルです。

 この前に続き、北の方では雪の便りが続々と届くようになりました。

 皆さんは今年の秋を十分に満喫したでしょうか?

 今年はマツタケが各地で豊作となり、けっこう大きなものまで続々と収穫されていましたね。

 山の近くにある産直はもちろんのこと個人でやっている商店にもマツタケしかなかったのはビックリしましたが……。

 紅葉も綺麗でキノコも豊作、お米の方も不作とならずに一安心の中……気がかりなのは鮭や秋刀魚の水揚げ状況です。

 魚類に関しては東日本大震災以降から年々漁獲量が減少気味……さらには昨今における異常気象や環境変化により、なかなか芳しくない状況です。

 秋の名物であり、庶民の味方の魚たちが食卓にやってこない……これほど悲しいことはありません。

 とはいえ、こればかりは自然から得るものなので、誰のせいでもなく仕方がないことなのですが……。

 そして、秋から冬にかけての名物といえば心も体も温まる温泉です。

 こちらも電気代や設備費などの影響か、はたまた入湯税が増税のあおりを受けてか分かりませんが入浴料が値上がりしている状態です。

 岩手でお馴染み『めんこい湯めぐり手形』を利用してもワンコイン(500円)で入ることができる場所のほうが珍しくなりました。

 正直、日帰り入浴で1000円以上払うくらいなら宿泊した方がコスパが良いという状況になっています。

 これは喜んでいいのか、悪いのか少し複雑です。

 過去と比較したくはありませんが、昔は温泉も先ほどの手形を使うことで無料で入浴できる場所が多くあったのですが……。

 時代も変わると季節の楽しみ方も変わっていくのかもしれません。

 とはいえ、各温泉施設も指をくわえて見ているだけ……なんてことはせず、目まぐるしく努力をされています。

 設備やサービスを一新したり、岩手の温泉施設の多くはJAF会員カードを見せることで割引してくれます。

 年会費(4000円)はかかりますが、その元を取れるほどの恩恵を受けることができるので、岩手を旅する時はぜひとも持っておいたほうが良いですよ!

 さて、色々と話した私の方はどうかというと……紅葉や温泉は堪能しましたが、意外と味覚の方はまだ十分堪能していません。

 せいぜい食べたのは秋刀魚一匹と柿といったところでしょうか?

 マツタケはおろかキノコ類をあまり食べていませんし、秋鮭や北上市二子地区で有名な里芋もまだ食べていません。

 こんなことを語ると鮭のちゃんちゃん焼きに里芋とキノコたっぷりの汁物が食べたくなりますね。

 あっという間に終わってしまう岩手の秋……雪が降り積もるその時まで、お互い楽しみ尽くしましょう!

 

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