備忘録

〖備忘録 第25譚〗寄生虫や食中毒の脅威

 おばんです、シードルです。

 段々どころか、急激に気温が下がり……冷え込む今日この頃ですが、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか? こたつはもう出しましたでしょうか?

 私はたまらずこたつを作って引きこもり、こたつむりになっています。

 いや~、殻にこもるカタツムリやヤドカリの気持ちがよく分かりますね。全く出たくない……。

 しかし、同じ殻を持つのにヤドカリは美味しく、カタツムリは食用がエスカルゴしかないのはなんででしょうか?

 まぁ、その辺りにいるカタツムリを食べたりしたら寄生虫の心配があるので食べたりしませんが……。

 この間ふと寄生虫に関して気になったので、YouTubeで色々と見てみるとかなりの種類がいるものだと改めて思いました。

 その中でも特に淡水や山に住む生き物の中にいる寄生虫が特にヤバい。

 もちろん、海に住む魚にも寄生虫はいます。一時話題になった『アニサキス』なんかがそうですね。ものすごい腹痛を引き起こすヤツ。

 ただ、アレはまだ痛みが強いだけで直接的に命を奪いにくるものじゃないので、まだマシ……。

 一番ヤバいのは『日本住血吸虫』『広東住血線虫』といった連中……これらは体内に入り、卵を産み付けられ、重篤化するとまず助からない……手遅れになるタイプです。

 よく「釣った川魚は刺身で食べるな」と言われるのも野生で生きる川魚にはこのような寄生虫がいるため……水の綺麗なところにしか住めないイワナだって口を開ければデッカイ寄生虫がいるくらいなので、水が綺麗=安全というわけでもないのです。(昔はこれを知らずに普通に川の水を汲んで飲んだりしてました……)

 ただし、養殖しているイワナやサーモンなどは別でちゃんと管理されているため、刺身で食しても問題はありません。

 また、最近人気のジビエ(鹿や猪肉など)も寄生虫がいたりします。

 これは私もジビエ肉をもらうまで知らなかったのですが、結構色々な種類の寄生虫がいるらしく人間の体内に入ると脳をやられたり、食中毒になったりするのだとか……。

 ただ、これも家畜(豚や牛、鶏など)は管理されていることもあり、大丈夫です。(ただし、しっかり加熱処理しないと鶏肉などは食中毒になったりします)

 これらを防止するためには水はちゃんと高温で煮沸してから飲む、獣や魚に限らず肉類はしっかり火を通すことが重要です。(心配性なら肉が焦げるくらいまでやると安心かもしれません)

 私は釣った魚などはなるべく鮮度を保つように内臓や血抜き処理を行っていますが、それでも心配な時は高温の油で素揚げにして調理します。

 これなら、食中毒や寄生虫の脅威もほぼ取り除けますし、美味しいですからね。

 ただ、これからの季節で少し怖いのが『牡蠣』です。

 冬は牡蠣が旬でとても美味しいですが、ノロウィルスで当たりやすい季節でもあります。

 ただ、ノロウィルスで牡蠣というイメージが結びついたのもここ近年の話……昔はそこまで強いイメージが無かったとは思いませんか?

 実はノロウィルス自体は牡蠣にはなく、海中にあるウィルスを牡蠣がプランクトンと一緒に捕食し、海水をろ過する過程で体内にため込んでいるのが原因の一説として挙げられています。

 つまり、悪いのは牡蠣ではなく海水……しかもウィルス類は下水処理などが未熟なために発生するので、原因は人間ということです。自業自得というわけですね。

 けれど、最近では下水汚泥を焼却する滅菌処理のお陰か以前よりも貝類による被害はあまり聞かれなくなりました。

 とはいえ、ノロウィルス以外にも貝類には『貝毒』というのもあり、これも食中毒の原因となります。

 岩手三陸でもここ数年はこの『貝毒』の数値が高く、潮干狩りがたびたび中止になることがあります。(現在では数値も下がり始めていますし、出荷されている貝類はこの基準をクリアしているのでご安心ください)

 いやはや、人間の業というのは根深く……罪深いものですね。

 そのうち、毒のないものにも毒が宿り始める時が来るのかもしれません。

 私達はその時が来ないよう、祈るだけじゃなく……自然を大切に、守る行動をして日々何かを食べられることに感謝しながら生きていくのが義務といえるでしょう。

 食品ロスと騒がれる現代……今一度食生活を見直してみるのも良いかもしれませんね。

 

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