備忘録

〖備忘録 第35譚〗ヒートショック対策

 おばんです、シードルです。

 この前お亡くなりになった芸能人の中山美穂さん、死因は浴槽内で気を失って溺れたことによるもの、という見解となりました。

 私は当初、若くしてヒートショックによるものなのかと思っていましたが……体調不良やお酒など色々と複合的なものも重なったことも要因ではないかと思います。

 深くご冥福をお祈りします。

 浴槽での事故……これは冬場には結構多く発生する事故でもあります。

 急激な温度によるヒートショックや溺死はもちろんのこと、転倒などもあり、高齢者における家の中での事故発生率の高さでも上位にあたるほど……お風呂場というのは存外危険な場所なのです。

 最近はサウナと水風呂、外気浴を交互に行って『ととのう』ことがブームになっており、健康効果も提唱されていますが、心臓が弱い人にはあまりオススメできない趣味です。

 かくいう私も以前は温浴施設に来た際にサウナと水風呂には必ず入るタイプでしたが、体を壊し心臓が弱くなってからあまり入らなくなりました。

 というのも、暑いところから冷たいところへ行くのはとても気持ちが良いのですが、心拍数がかなり上がるのですよ。

 そして、やり過ぎると逆に疲れが出て動けなくなる……現在の私はサウナと水風呂を一度入っただけで鼓動がバクバク、めまいに似たふらつきとその日によっては吐き気まで出る始末です。

 その時に「あぁ、ヒートショックとはこういうことなのだな……」とも実感することができました。何事も経験ですね。

 この症状は俗にいう好転反応にも似ているのですが、日帰りでは帰ることができなくなるのでそれ以降サウナは仕方なく諦めました。

 皆さんもやり過ぎには十分お気をつけください。

 では、そんな恐ろしい『ヒートショック』の予防というか対策としては……

・お湯を熱くしすぎない(38~40℃前後)

・入浴直前に掛け湯をする(体にお湯の温度を慣れさせる)

・長湯しない(約10分ほど)

・脱衣場と浴室の温度差をなるべく小さくする(パネルヒーターなどで脱衣場を温かくする)

・食事、お酒、内服後の入浴は避ける(胃に何かを入れない)

・入浴前後に水分補給をする(脱水予防)

激しく動かない(ゆっくり動く)

などです。

 ヒートショックの主な原因としては急激な温度差による血圧の変動なので、温度差と血圧変動に気を付けることで対策することができます。

 ざっと見ると皆さんもよくご存知のものも多いと思いますが、胃に何も入れないというのは初耳の方もいるのではないでしょうか?

 よく温泉宿に行った時なんかは豪華な食事の後に温泉でゆっくりする、という人もいるでしょう。

 これは私自身も初めて知ったのですが、食後は血圧が上がるから……ではなく、食後などは消化するために血液中の水分を胃で使用するため、軽い脱水症状になるらしいのです。

 つまりお酒などを飲むとアルコールの分解で脱水状態になり、さらにつまみなんかを食べるとその消化でさらに水分を使う二重脱水状態になるわけですね。

 そんな脱水状態に良いのはポカリやOS1といった体液に近い飲料でしょう。

 これは災害などの非常時でもとても役に立つので常備することをオススメします。

 

 ちなみに私はOS1は個人的に味があまり好きではないのですが、青りんご風味はとても美味しいと感じています。苦手な方はこちらをお試しください。

 そして、重要な寒暖差を減らす……特に浴室は水場ということもあり、通常の暖房器具を使うと火災の原因にもなりえます。

 対策としては浴室に続く居間などと通路を確保し、室温を調整したり……やけどや火災の影響を減らすことができるパネルヒーターを設置するのも効果的です。

 以前は高血圧症や糖尿病、高齢者に多いとされたヒートショック……ですが、ここ近年の環境の変化でその常識も覆されようとしてきています。

 常識に囚われ自身を危険に晒すよりも、周囲を気にせず防寒対策を綿密にすることがこの冬、健康でいることができる秘訣なのかもしれません。

こちらもオススメ!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA