備忘録

〖備忘録 第41譚〗見た目? 中身? 結局どっちが大事なのか?

 おばんです、シードルです。

「人は見た目より中身が大事」

 婚活や恋活、人生のアドバイスでよく聞かれる言葉ですが、一方で……

「外見は人の第一印象となる」

「外見からその人の性格、趣味嗜好が分かるから大事」

 なんて言葉も聞かれます。

 漫画『ONE PIECE(ワンピース)』に出てくるカポネ・ベッジというキャラも身だしなみを大事にし「服は人を作る」という名言を残していますからね。

 とはいえ、どっちが大事なのか?

 外見か、中身か……個人の意見としてはどっちも大事ですが、はっきりしたいという方もいるでしょう。

 外見至上主義……内面至上主義の方も世の中には多くいますからね。

 私としてはどちらかというと『中身』が大事だと思います。

 個人的な話ではありますが、私は服のセンスがありません。よくそれでお洒落な人からかわれたり、バカにされたりしますが……だから『中身』が大事というわけではないですよ?

 センス云々を除いて、心にゆとりがあったり安定している人の服装というのはだいたい落ち付いた服装が多く、持っている服も少なく、日替わりで着まわしていることがほとんどです。

 お洒落好きな人から見るとつまらないかもしれませんが、逆に考えるとそれはどんな場所でも目立ち過ぎず、浮き過ぎない服装を選んでいるということになります。

 先ほどのベッジも身だしなみを大事にしてはいますが、そんなコロコロと服を変えたりしていないですよね?

 その場に合わせ、その人に合った服を着る……だから服で中身が決まる、というより内面により自然とそのような服になる、といった方が正しいでしょう。

 だって、パンクやロックの場にパリッと決まったスーツを着ることはないですよね?

 その場に合わせた服装を不自然なく着ることができるというのは心が安定しているといえるのではないでしょうか?

 心が荒んでいる人ほど服の汚れやシワなどを気にしていない方が多いです。

 もっとかみ砕いて述べると、そこに気を回す余裕がないともいえます。

 だから、中身も外見も大事……どちらかといえば中身である内面より、というのが私の意見となります。

 そもそも至上主義、という極端な考えが少し危ない気がします。

 それはつまり……外見、内面どちらかが良ければあとはどうでも良い、という考えになります。

 外見でいえば「スーツをちゃんと着こなしている人は誠実」「イケメン、美人は性格が良い」というような思い込みです。

 確かにビジネスマンの戦闘服であり、礼服としての面もありちゃんとした仕事、ちゃんとした場面で使われるイメージがある服ですが、それを逆手にとって詐欺師や悪いことをしている人もスーツを着て騙すことだってあります。

 なぜ、詐欺などが減るどころか増えているのかといえば……このような刷り込みが影響を及ぼしているからでしょう。

 スーツを着たイケメンが身のこなしも優雅……これだけで人は簡単に信用を得ることができます。そして、気付いた時にはもう遅くなる。

 イケメンや美人は性格が良い……というような考えも要注意です。

 だって、犯罪を犯した人達の中には芸能人やモデル、見た目が綺麗な人もいたじゃないですか。

 それでも「自分はこれまでそんな人は見たことはない」という方は生まれてからテレビや新聞を見ていないか、人生においてまだそのような人と出会ったことがないのでしょう。

 ぜひ、純粋なままでいて欲しいものです。

 と、ここまで外見重視派の方にとっては辛辣な言葉を述べてしまったので…次は中身重視派にいきましょうか。

 中身を重視する方は「ほら、やっぱり中身が大事だろう?」と思っているでしょうが、そうとは限らないですよ?

 性格が良いから見た目は気にしない……でも、やはりTPOに合わせた身なりは必要なんです。

 特に冠婚葬祭やイベントなどで多くの人が集まる時は、やはり外見で常識を判断するのが人間ですから。

 いくら性格がよくても常識が分からなかったら、人というのは遠ざかってしまいます。

 特にビジネスの場なんかはそうですね。

 よくドラマでは汚れた服装を見たデキル人が「この人はすごい人だ!」と起用する場面がありますが……現実でそんなことは滅多にありません。

 人間の目というのは良くも悪くも『節穴』なんです。

 長年何かをやっている人がその経験と観察眼で「コイツはこんなことをやっている」なんてシーンがありますが、存外当たらないものです。

 なんせ気弱で無職なだけで「親の脛をかじって生きてきた引きこもりのニート」の烙印を押すぐらいですから、ほんとに人間とはいい加減です。

 物腰柔らかで華奢な人が実は武道の達人だったりしますし……毎日筋トレしてガタイが大きく、声や態度の大きい人が実は少し動いただけで腰痛になったり、強く反論しただけで委縮したりするくらいですから……人間色々な方がいるわけです。

 だから、外見も中身も一つの判断材料の指標として使う分にはちょうどいいです。

 私も人生を振り返ってみると、きちんとした人が実はイジメや脅迫をする極悪だったり……逆にヤクザっぽい風格の人が理不尽な人から庇ってくれたり、コーヒーをよくごちそうしてくれた良い人だったり、様々でした。

 皆さんもこれから色々な人と出会い、自分にとって付き合うべき人を見極めていくと良いでしょう。

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