おばんです、シードルです。
本日は車のオイル交換のため馴染みの車屋さんを訪れました。
やはり精密なものはちょっとしたことですぐ不具合になったり、重大な事故の原因になりやすいため定期的なメンテナンスは必要です。
現代では車、時計、パソコン、スマホ………便利なものが増えてきて、長持ちしやすくなった反面、定期点検の回数は随分と増えました。
それを踏まえると精密機械並みに繊細な人間の体もメンテナンスを行うことによって健康的に長生きできるといえます。
昨今では健康ブームもあってか、平均寿命は過去に比べるとどんどん上がってきており『人生100年時代』ともいわれていますね。
『人間50年』と説いていた織田信長が現代を見たらびっくりするかもしれません。
そんな人間のメンテナンスですが………皆さんはどのようなことを行われているでしょうか?
一般的には食事管理、運動、睡眠が基本とされていますが、もっと細かく分けると早寝早起き、生活リズムを整える、白湯を飲んで体を温めたり、起床時就寝前のストレッチなどが挙げられるでしょう。
昔の時代なら煙草を吸ったり、酒をほどほどに飲んだり、頭に灸をすえる………なんてこともあったらしいです。今とは真逆ですね。
このようにいかなるやり方であれ、要は『そのものを定期的に気に掛ける』ことが長持ち、長生きの秘訣といえます。
そして、これはなにも目に見えるものだけが対象ではありません。
孤立している他人を気に掛ける、制度や仕組みを見直す、行動を省みる………心やルールといったものも見直し、メンテナンスすればそれは壊れることなく長く続く要因になるのです。
その最もたるものが神社の神殿を取り換える『式年遷宮』
原則20年に一度、新しい神殿に新しい御装束と神宝を整えて、御神体をお遷しする儀式のことで、2013年に執り行われた伊勢神宮の式年遷宮においてはメディアでも話題になっていたため、記憶に残っている方も多いと思います。
あの儀式の元になっているのは神道における『常若(とこわか)』という考えで……長く続くものは常に若い、という思想です。
定期的に新しくすることで永遠の若さと新鮮さ、継続的な再生と更新を表し神様の力がいつでも最大限発揮できるようになるということです。
これは大規模なメンテナンスといえます。なんせ、御神体は変わらずそれ以外を全て一新するのですから……。
やり過ぎと感じるかもしれませんが、そうすることにより持統天皇の時代である西暦690年から今日まで多くの人に崇拝され続けているのですから、メンテナンスによる長持ちの効果は実質証明されているといえます。
ちなみに初詣などで購入する御守やお札、さらには神棚も本来は一年に一回は新しいものに取り換えなくてはならないとされています。
費用は掛かりますが、ご加護で守られるなら安いものといえるでしょう。
巨額を要求する新興宗教団体は怪しい面がありますが、仏教であれキリスト教であれ、神道であれ少なからずの必要経費はどこでも発生するものです。
まぁ、お金のことはさておき……つまりメンテナンスは百利あって一害なし、ということです。
時間がある際は自身の使う物や体、人間関係などを見直し、不足の事態に備えたり、最大限効果を発揮できるようメンテナンスすることが重要といえるでしょう。