岩手を代表する偉人と聞かれ、まず思い浮かぶ名前として宮沢賢治の名が挙げられます。
では、その宮沢賢治といえば? と聞かれると次に思い浮かぶのは『銀河鉄道の夜』と答える人が多いと思います。
『銀河鉄道の夜』は宮沢賢治の代表的な童話作品で、ざっくりあらすじを述べるならば孤独な少年のジョバンニが友人のカムパネルラと夜空を走る銀河鉄道に乗り、旅をするお話です。
童話でありながらSF要素と幻想的な世界観で児童文学の中でも根強い人気があります。
そして、宮沢賢治の故郷である花巻市にはそんな銀河鉄道の世界を表わす壁画が存在します。
さぁ、皆さんも喧騒とした現実から離れ、一時の幻想を一緒に楽しみませんか?
今回はそんな体験が出来るスポットをご紹介します!
未来都市銀河地球鉄道壁画とは?
未来都市銀河地球鉄道壁画とは花巻駅の近くにある高さ10m、長さ80mの擁壁に描かれた壁画のことです。
壁画といってもブラックライトで光る特殊な塗料で描かれているため、昼間はうっすらとした輪郭のみが見えるだけとなっていますが、日没後になると『銀河鉄道の夜』を彷彿とされる幻想的な絵が浮かび上がります。
365日年中無休で無料で見られるため、フォトスポットだけでなくデートコースの一つとして採用しても損はありません!
未来都市銀河地球鉄道壁画へのアクセス
未来都市銀河地球鉄道壁画へは電車を使うならJR花巻駅で下りて、道路に沿って北側に歩くと約5分ほどで着くことが出来ます。
もし、車を使う場合は花巻駅南第一駐車場を使用してください。
駐車場から壁画までは2~3分ほど時間がかかりますが、1時間無料で駐車することが出来ます。
壁画前の駐車場は近隣のアパートの駐車場しかありませんので、違法駐車や迷惑駐車、路上駐車は絶対におやめ下さい。
未来都市銀河地球鉄道壁画探訪レポート
それでは百聞は一見にしかず……ということでさっそく見ていきましょう!
壁画は花巻駅から道路沿いに北側へ向かって歩き、約5分ほどで到着します。
距離は近いですが、坂道を下って行くので冬場の路面凍結時は転倒に注意してください。
坂道を下るとすぐに壁画は姿を現します。
なお、壁画は道路を挟んで向こう側から見ると全体を見渡すことができ、オススメです!
それでは、左から順に見ていきましょう。
左側はSLがメインとなっています。
星々の煌めきもそうですが、SLも細部まで描写されています。
続いて中央部は土星を連想させるような大きな惑星です。
壮大な宇宙に佇む存在感ある惑星……その中央部には近未来都市が描かれ、各宇宙へ光のレールを伸ばしています。
壁画に描かれているもう一つのSLです。
光り輝く未来へと走る希望のSL……今はコロナや戦争などがありますが、明るい未来は必ず来ると信じています。
こちらは壁画の右側……終点です。
こちらにも土星のようなものが……もしかするとこちらが土星で、真ん中に描かれているのは未来の地球かもしれません(^_^;)
壁画を照らすブラックライトは道路を挟んで向こう側にあります。
ちなみにある色の靴を履いていくとこのブラックライトの影響で靴が発光します。
どんな色なのか、ぜひとも見つけて見て下さい。
こちらは未来都市銀河鉄道壁画の説明板です。
やはり、壁画の真ん中にあった惑星は土星ではなく未来の地球だったようです(。>﹏<。)
この壁画は空間アーティストである山本長実氏が作成したものだそうですね。
とても素晴らしい壁画です!
未来都市銀河地球鉄道壁画周辺情報
未来都市銀河地球壁画の周辺施設としてはJR花巻駅はもちろん、ホテルグランシェール花巻やなはんプラザ、魚民をはじめとした居酒屋系飲食店が多くあります。
さらに壁画の少し先には花巻神社があり、高台からの景色はとても最高です!
また、日没直後を狙うならば宮沢賢治ゆかりの林風舎というカフェもあるので夕方までゆっくりと過ごすことが出来ます。
おわりに
近頃、様々な時期や場所でイルミネーションが企画され催されている中、この未来都市銀河地球鉄道壁画のライトアップは随分前から行われていました。
身近な所で宮沢賢治の幻想世界を体感出来る貴重なスポットです。
日常の中に非日常を取り入れ、一時の癒やしを楽しみながら豊かな人生を送りましょう!