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沖縄旅/沖縄 那覇中央エリア(国際通り/5日目)【シードル旅行記】

 前回のあらすじ……

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 沖縄中央部にある首里城周辺と神社仏閣へお参りを済ませた私シードル。

 しかし、慣れない土地と慢心から行った無茶な行程により足(特に膝)に痛みを負ってしまいました。

 果たして、沖縄の旅は一体どうなってしまうのか?

足の痛みに加え、土砂降りからのスタート

 4/18日、朝8時……この日は朝から土砂降りの大雨。

 天気予報も今日1日は雨の予報となっており、前日の足の痛みもいくらか軽快していたものの、大事をとって休むことに。

 けれども、1泊のみだったため、チェックアウトはしなければなりません。

 雨どころか風も強く「台風でも来たのか!?」と思うほどの勢いがあるため、近くの駅へ避難。

 朝から早々に濡れ鼠となりながらも駅からのんびり那覇の街並みを眺めます。

お店

 ゆいレールを利用していて思ったのですが、駅には近くに必ずといって良いほど大型商業施設や複合施設が隣接しており、建物もかなり大きいものばかり……那覇市に限っては発展度は東北随一の都市、仙台と遜色ないほどです。

 少なくとも岩手の盛岡は人の多さでも利便性でも負けています。

県庁前

 駅近くでは何かイベントを本日行うのか三線のリハーサルが行われていました。

 思いがけない所で本場の三線の演奏を聴くことができ、ありがたい限りです。

 しかし、風雨の勢いは衰えを知らずに増すばかり……。

三味線ライブ

 Yahoo! の天気予報と雨雲レーダーを逐一確認しながら周辺を散策しますが、雨と風により傘を差すのが手一杯でなかなか写真は撮れず…。

 足も痛いし、天気も悪い……このままでは撮れ高もない。

 どこかちょうど良い場所はないものか……。

ショッピングモール

 雨が弱くなった頃合いを見て散策……その繰り返しをしていると、ふとある場所に辿り着きました。

 道路脇にシーサーが立ち並ぶここは『国際通り』の入り口……そういえば、夜に行こうと思っていましたが疲れでそんなことを忘れていました。

 そろそろ家族や知人達へのお土産も購入したいところ……今日は体力回復の休養も兼ねて国際通りをぶらりとすることにしましょう。

国際通り入り口

休養と土産購入も兼ねて国際通りをぶらつく

国際通り1

 国際通りに足を踏み入れると天気が悪いのか、朝が早いのか意外と人がいません。

 けれど、じっくり見るにはちょうど良いです。

 国際通りは近くに県庁もある那覇市のメインストリート。

 全長は約1.6kmにわたる繁華街で道の両側にはお土産屋さん、飲食店、カフェ、地元のクラフトショップが並んでいます。

 戦後に急速に発展し、今では『奇跡の1マイル』とも称されるほど、地元でも愛されており活気に満ちている場所です。

 美ら海水族館のアンテナショップやホタルガラス、琉球ガラスをはじめとしたガラス工房……かりゆしなども販売されているので、何を買ったら良いのか分からない場合はここに来ればまず安心。

カードケース
美ら海水族館のアンテナショップではカードケースを購入。今では切符入れやSuica入れ等大事な相棒に…
国際通り2

 変わった外観の店もあり、こちらは紅芋のお菓子を主に販売している『御菓子御殿』

 お菓子の家の上位互換ですね。見ているだけでも楽しいです。

国際通り3

 ぶらりぶらりと通りを歩いている内にいつしか雨は止み、空には青空が!

 雨の予報で80%だった筈なのに……そうして、先ほどまでいなかったのに人もわらわらと出てきました。

 これは琉球の神様が気を利かせてくれたのか……ここで過ごすのが正解だったのか……。

 取り合えず、ここにいても良いと解釈し、再び色々な店を物色します。

国際通り4

 雨の日も悪くありませんが、やはり晴れの日が画としては映えますね!

 街路樹として植えられているヤシの木も異国情緒溢れてなんだか新鮮な気分です。

 私は和風系を好む癖がありますが、このような風情も良いですね。

 日本らしさとアメリカらしさが混ざって、東南アジアっぽい雰囲気が出ています。

ホタルガラス
国際通りで購入したホタルガラス。本部の海をイメージしたモトブブルー
国際通り5

 元々この辺りは閑静な農村地域で琉球文化も色濃く残っていたそうですが、沖縄戦により那覇市中心部はことごとく壊滅……ありとあらゆる全てが失われました。

 その後、アメリカ軍の統治下に入りそのアメリカ軍の影響で物資や資金が急速に流入したため、わずか数年で活気ある商業通りとして復興しました。

 これが『奇跡の1マイル』といわれる由来です。

 本土復帰までのアメリカの統治時代は問題や対立もあり、その禍根は現在も続くほどの根深いものですが、恐らく戦後の復興においては本土よりも早く、そして生活基盤もある程度は充実していたのではないかと私は思います。

 なんせ、戦後の日本といえば物資も食料も不足していたわけですから……とはいえ、これはあくまで私個人の素人的な浅はかな考え……全くの見当外れで当時のことを知っている人からしたら怒る内容なのかも知れません。

 もし、気分を害してしまったら申し訳ありません。

国際通りのさらに奥へ…

 さて、気を取り直し、今度は国際通りの中にある『平和通り商店街』へ足を踏み入れてみましょう。

商店街1

 商店街は国際通りと違って、歩行者天国となっており、ところどころ道幅も狭くなっているのが特徴です。

 こちらは食事処や商店などが立ち並び、地元色が強いです。

 国際通りが観光客向けなら商店街は地元民向けといえるでしょう。

 ただし、ここには落花生で作られた『ジーマーミ豆腐』やさかなや島らっきょうの天ぷらといったソウルフードや総菜類が格安で購入、食べ歩くことができます

 だって、天ぷらが一つ80円くらいだなんて、安すぎませんか?

 近場の食堂よりも断然リーズナブルで食べることができます

えびす通り

 また商店街にはアングラ的な道がいくつもあり、昼間から開いている飲み屋さんなどもあります。

 もちろん、直に食べるだけでなく沖縄名産の海ぶどうやもずく、鶏皮せんべいなどの特産品のお土産も販売……試食も勧められるがまま、結構頂きました。

 生鮮食品関係のお土産は国際通りよりもレパートリーは充実していると思います。

 若者向け色が強いお土産が揃う国際通りが苦手な方は休憩がてら商店街に入ることをオススメしますよ。

 しかし、路地裏にあるディープなお店……こういう所は好きですね~。お酒弱いですが。

商店街2

 ひとしきり堪能した後は駅へ帰還。

 巨大なシーサーにお出迎えされました。

 この頃になると雨はもう降らない様子ですが、昼も少し過ぎたため本日の宿を探しつつ、観光案内所などに行って情報収集を行います。

 本来は一週間ほどの予定でしたが、天気や帰りの船……そして、思ったよりも沖縄の土地が広かったため、計画を改めて練り直し。

 そうして、駅の待合スペースで考えること1時間ほど……様々なことを考慮した結果に決めた本日の宿に向けて出発しました。

駅前のシーサー

 この日の宿……というより沖縄での最後の宿は『CABIN&HOTEL ReTIME』さん。

 例に漏れず、カプセルホテルです。

ホテル

 最後といっても翌日帰るわけではなく、ここで残り4泊を過ごし、5日目に帰るという意味です。

 なぜ4日なのか……それは船で帰る日の3日前まで那覇港近隣のホテルが既に埋まっていたから。

 鹿児島行きフェリーが那覇港を出港するのは朝の6時なので、必然的に前日は港近郊で宿泊しなければならないのですよ。

 つまり、予約が埋まる前に早めに決めてしまおうというわけです。

 それに沖縄北部と中央部の私自身が行きたかった場所はこの日で制覇することができたので、そろそろ拠点となる場所が欲しかったところ。

 毎回重い荷物を背負って行ったり、駅のコインロッカーを利用したり……なによりその日の宿を決めるのも面倒なところでしたから。

 これで色々と一安心です。

 しかもこのホテルさんは大浴場も食事処も完備されているため、色々と都合が良い。

 我ながら良い所を見つけたと思います。

 というわけで、この日は翌日に備えて早めに就寝……。

 はてさて、明日には体は回復しているでしょうか……?

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