おばんです、シードルです。
本日、11月11日は何の日か……皆さんは分かるでしょうか?
この日は……
介護の日
なんでも、平成20年に厚生労働省が「国民に介護の啓発を実施するための日」として毎年11月11日を「介護の日」としたみたいで……理由としては
・「介護の日」を制定するために日にちと名称に対する意見募集(パブリックコメント)を公募で実施した結果、その中で最も支持の多かった日にちと名称であった。
・「いい日、いい日、毎日、あったか介護ありがとう」の「いい日、いい日(11月11日)」にかけた覚えやすく親しみのある語呂合わせであった。
ことが挙げられています。
私はてっきり『ポッキーの日』かと思っていましたが……介護福祉士として知らなくて恥ずかしい……。
というわけで、記念日にあやかって介護の話題といきましょう。
高齢化社会が加速している現在……介護の問題もまた深刻化してきています。
高齢の親(80代)を高齢で独身の子供(50代)が介護する『8050問題』……高齢者が高齢者を介護する『老々介護』……認知症の方が認知症の方を介護する『認認介護』……他にも福祉施設に入れない『介護難民』や介護を理由に退職せざる負えない『介護離職』など、抱えている問題はいくつもあります。
確かに介護は大変なことが多い、というのは事実ですが……それでも周囲や行政、サービスをうまく使うことによりその負担を和らげることができます。
昔は子供や高齢者は地域全体で見守ろうという、風習があり……働き手である若者が稼いでいる間は高齢者が幼い子たちの相手をして、面倒をみたり知恵を授けたりしていました。
ですが、核家族化が進む現代では子供は幼稚園か保育園に預けて……高齢者は施設やデイサービスに預けるといった隔たりが発生しています。
その結果、働き盛りが双方を見守らなければならない構図が出来上がり、若者や中高年者の負担は増して……昔よりも便利な世のはずなのに疲弊は減るばかりか増加している訳が分からない状態になっているのです。
かといって、子供達と高齢者を一緒にして何かが起こった際は世間はそれを糾弾して子供達の親御さんや高齢者の親族は目くじらを立てて、この世から消さんとばかりに追い詰めるでしょう。
ちなみに認知症の増加や悪化も年々増加傾向にあり、巷では人口増加に比例しての事象とされていますが、私個人としてはこうした人との繋がりが希薄になったからではないか、と個人的に思っています。
認知症の一番の予防はストレスを溜めず、頭を適度に働かせることです。
そして、頭が一番働くときは知識をインプットするよりもアウトプット……つまり誰かに教えることです。
それを踏まえると、昔の農村とかで老人が子供達に知恵を授けたり、一緒に見守りながら遊んだりする、というのは最高の予防になっていたかもしれません。
もし、世間が許してくれるならば託児所(または幼稚園および保育園)兼老人福祉施設の複合施設を造りたいものです。
そうすれば認知症問題や児童の待機問題といった諸々の問題を一気に解決できるかもしれません。
若者や中高年者は社会において重要な役割はありますが、その他の年代がそうじゃないかといえば違います。
子供であれ、高齢者であれ……これからの未来を担う者、後世へ語り継ぐ者として役割は必要なんです。
みんな同じ人間なんですから。
また、昔みたいに人々が年代関係なく協力し合える時代が来ることを今は願っています。