備忘録

〖備忘録 第20譚〗自分の意思を持ち続けるには……

 おばんです、シードルです。

 いきなりですが、皆さんは自分の意思を持ち続けられるでしょうか?

 私はというと……持ち続けようと意識はするものの、なかなかうまくいかないっといったことがたまにあります。

 難しいですよね、自分を保ち続けるのって……。

 理想や心意気は清廉でありたい……けれど、現実とは非情なものでうまくいかないことがあったり、その心を変える決断を迫られたりで、それを貫くというのがなかなかできません。

 さらには環境の変化、周りからの反応で変わらざる負えなくなったりと色々な事情も絡んできます。

 流行に乗っている、トレンドを掴んでいるといえば聞こえは良いですが……悪くいうと迎合している、流されやすい、自分を持っていない……ともいえます。

 とはいえ、流されること合わせることが悪いというわけではありません。

 昔から人間は集団で生活していた生き物ですから、生物的な本能で周りと行動を共にする癖が付いているのですから仕方がないです。

 ただ、最近……そうなり過ぎるのもどうかな、と思う事案もあります。

 SNSによる誹謗中傷やコロナ禍で急増した『自粛警察』といった自分の正義感でなく、世間の風潮によって生まれた正義感による暴走です。

 正義感を持つことは良いことです。

 被害を受けた人や弱っている人を守り、その人達のために立ち上がるのはとても素晴らしいことです。

 ただ、それは……本当にあなた自身の意思によるものなのか?

 SNSでバズりたい……有名になりたい、といった名声のために動いているんじゃないのか?

 そして、いざ自分がやり過ぎて訴えられたら……

「みんながやっていたから」

「やっても他の人がなんとかしてくれるから……」

 そういう声をよく聞きます。

 明確なリーダーがいる職場とかならともかく、個人でやっているならみんながやろうがやらないだろうが、責任は実際にやった自分自身にあります。

 冒頭で私自身も自分を持ち続けられない、と話しましたが意思を曲げたことを決めたのも結局は自分自身なのですから、それに対して責任を持つなら個人的にはつり合いは取れるんじゃないかと思っています。

 私自身もまだまだ勉強不足なこともあり、人にいえた身ではないのですが……自分の意思を持つことが困難でも言動に責任を持つことはできると考えています。

 様々なことで責任感が薄れてきている現代……時にはみんなが行っていること、流行っていることにたまには疑問を持ち、俯瞰して見ることが大切です。

 俯瞰して見ることで自分と世間の位置を具体的に知ることができるでしょう。

 たまには自分と世間から離れること……これが自分の意思を持ち続ける秘訣なのかもしれません。

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