備忘録

〖備忘録 第66譚〗少し遅い初詣

 おばんです、シードルです。

 本日は少し遅い初詣として、盛岡市にある『もりおかかいうん神社』こと『榊山稲荷神社』に訪れました。

神社

 私の好きな『豊受大神』を祀り、その荒御魂である『加賀宮』もある岩手では珍しい神社です。

 盛岡の地を治めていた南部家ゆかりの神社でもあり、境内には他にも金運に御利益のある『金殖神社』や旭龍大明神様を祀る『旭龍神社』もあります。

 盛岡藩時代から由縁ある名勝庭園『緑風苑』と心の字を形にした『心字の池』という立派な庭園もあり、神社では稀な神葬祭も実施されているためか、境内には墓所もあり……と、神社好きから見たら珍しいのオンパレードですね。

 元々は盛岡城の城内に祀られていた神社であり、明治四年の廃藩置県にて一度は廃社となってしまいましたが、昭和五年に現在の北山の地に再建されました。

 そのため、私はコロナ前までは南部家三社参りとして盛岡八幡宮、櫻山神社、榊山稲荷神社を元日に巡りましたね。

 ちなみに『三社参り』とは主に西日本側で行われていた三つの神社を正月三が日中にお参りする風習で、主祭神に関連した神社を三つ参拝することもあれば、鎮守神、産土神、氏神の三柱を参拝することもあります。

 地域によっては「元日中」だったり「三が日中」というルールもあるそうですが、厳密なものはないそうです。

 ルーツとしては、朝廷の風習で……

・伊勢神宮(三重)

・石清水八幡宮(京都)

・賀茂神社(京都)

の三社に奉幣(天皇の命により神社に幣帛をささげること)していたのを庶民が真似たのが始まりとされています。

 一応『東国三社参り』『西国三社参り』がありますが、東日本にあまり馴染みがないのはこのためですね。

 まぁ、特段三社を巡れば御利益が三倍になるというわけではないので、個人の自由ですが……せっかくキリよく三社あるのだから、全て参拝したいというのが人間の性です。

 現在では感染症のリスクが高いうえ、駐車場がとても混むのでやっていませんが、もし機会があればまたやりたいものですね。

 余談ですが、参拝後に盛岡八幡宮にも行こうとしましたが松の内が終わった現在でも未だ交通規制と人混みがあり、断念しました。

 小正月終了のどんど焼きに伺うとしましょう。

 次回のお正月……余裕のある方は三社参りに挑戦してみてはいかがでしょうか?

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