雑記ネタ

失敗だらけの簡単DIY!【インテリア‖神棚】

 御朱印ブーム、スピリチュアルブーム……なにかと『開運』がもてはやされ、神社にお参りをする人々が増えてきた今日この頃。

 きっかけは何であれ、ご先祖様、神々を尊ぶのは良い傾向にあると思います。

 かくいう私もその内の一人です。

 さて、そんな人々の中には神社にお参りするにつれ段々と「神棚を自分の家でも祀りたい!」……そう思う人もいるのではないでしょうか?

 かくいう私もその一人(二度目)

 ただ、神棚をお祀りするにあたり……

「なんだか敷居が高そうで手を出しにくい……」

「どうやってやるのかよく分からない……」

 そのような不安や疑問を抱いていて、手を出していない方もいると思います。

 でも、ご安心ください。

 そんなに難しいものではありません。

 私も賃貸アパートという神棚を設置するにはハイレベルな場所に住んでいますが、今まで問題なく祀っています。祟りも起きていません。

 ということで今回は、賃貸における簡単な神棚の設置をDIYしてみました。

 DIYといってもただ取り付けただけなので、少し違うとは思いますがご紹介いたします。

材料

 まず簡単な神棚を設置するにあたり必要な材料は以下の通り。

・神棚

・お神札(お札)

・棚

・神具(榊立て、お皿2種、瓶子(へいじ)、水玉)

・榊

・米、水、塩、酒

・『雲』の紙または板(※神棚を祀るのが一階の場合)

【100均商品】

・ミニすのこ

・木箱

・ピンフック

 まず大元である『神棚』……これは様々なサイズ、値段のものがあります。

 一般に大きなサイズになるほど装飾も立派で値段も立派になる傾向があります。

 だいたい1万円越えするものはかなり立派なものです。

 一方で一番値段が安いものだとお神札が一枚だけ祀れるものだったり、ただ立てかけるだけのタイプがあり、こちらはだいたい2000~3000円前後で販売されています。

 祀る側としては高ければ良さそうな気はしますが、あまり大きすぎると賃貸物件には不向き。

 2000~4000円前後で販売されているものが値段とサイズ的にもオススメです。

 ちなみに私が使っているものはこちら

 購入した頃に比べて『雲板』が付いており、お得になっています。

 続いて、祀るお神札ですが、これは『神宮大麻』『氏神大麻』『崇敬神社』の三種類があります。

 神宮大麻とは『天照皇大神宮』と書かれたお神札……日本の総氏神である『天照大神』をお祀りする伊勢神宮のお神札でどこの神社でも頂くことができます。

 氏神大麻とは自身が住んでいる土地の氏神様をお祀りする神社のお神札で、氏神様を調べる際は神社庁に問い合わせたり、インターネットで検索すると出てきます。

 だいたいはその土地の大きな神社か神職が常駐している神社となります。

 崇敬神社とは自身が個人的に信仰している神社のことです。こちらの崇敬神社の場合は何社でもお祀りして構いません。

 ただ、先ほどの神棚のように一社だけお祀りするという場合は基本的に『神宮大麻』を祀ることになります。(ただ、神棚を設置して短期間だけ祀るという場合は頂いた崇敬神社のみでも可能です)

 祀る優先順位としては……

 神宮大麻氏神大麻>崇敬神社

 となります。

『棚』に関しては長さを計り、私はこちらを購入しました。

 壁付けの棚なので、ホームセンターなどに行き木板を購入して設置しても良いですが、気合を入れて今回は購入しました。

 神具は神棚に供える際に使う陶器の容器でそれぞれ榊を入れて立てる『榊立て』

お米や塩を入れるための『お皿』2種

お神酒を入れるための『瓶子(へいじ)』

水を入れるための『水玉』があります。

 それぞれ個別で売られていますが、セットで販売されているものの方がコストも安く済み、間違えることもないので安心です。

 続いては『榊』……榊は神社において玉串として使われたり、神様が宿る依代として使われたりと神聖な樹木とされています。

 一般には生きた榊『生榊(真榊)』を供えるのが良いとされています。

 しかし、現代人は何かと忙しいのでいちいち取り換えるのが面倒という方は造花の榊でもアリです。

 造花ではありますが、こちらの榊の方が枯れないし、コストも安い。

 えっ? 造花なんて供えたらダメですって?

 大丈夫です。

 だって、お寺っでも電気で点くロウソクを仏様にあげたり、お堂をルンバで掃除したりしているのですから榊くらい造花でも大丈夫です。

 ……恐らく。

 コホンッ。気を取り直して……続いてはお供えする『米、水、塩、酒』ですが、こちらは普段のもので大丈夫です。

 別に新米だとか一等米だとかコシヒカリだとか……汲んできた天然水だとか、そういうこだわりはありません。

 お米は普段から食べているもの、水は朝起きてすぐに水道から採った一番水、塩はなるべく精製されたものでなく天然の塩……酒は日本酒、これだけで大丈夫です。

 ただし、日本酒は普通の安いものよりも『御神酒』と書かれて販売されているものの方が安い傾向にあります。

 『雲』の紙または板については平屋や二階建ての部屋でお祀りする場合は必要ありません

 あくまで一階に住んでいて、上の階に人がいる場合に使います

 これは神様より人が上に立ってはいけないので『これより上には誰もいない』という証のために神棚のある天井に張り付けるためのものです。

 とりあえず、神棚を祀るうえで最低限必要なものはこのくらいになります。

 100均(ダイソー)で購入したミニすのこ、木箱、ピンフックに付いては棚の設置やお供え物を置く『三宝』のスペースが無かったため自作したためです。

 三宝を置くスペースがある人は無難にそちらを使った方が良いでしょう。

 三宝とは神事において神饌(しんせん ※お供え物のこと)神具などを置いて献上する台座のことで一般的には『へそ』と呼ばれる印の付いた部分を手前にして置きます

 また大きな神棚を購入した人は『御神鏡』を設置することをオススメします。

 神道においては御神鏡が御神体となっていることがほとんどで、鏡を通して神様をお祀りするとともに鏡に対面することによって自分自身も映すので清らかな心で向かい合うという意味も込められています。

 より神様の御威光を感じたい場合は設置すると良いでしょう。

 ただし、私のような2000~4000円台の神棚は置くスペースが無いのでご注意ください。

 雰囲気で色々と出したい方にはしめ縄や紙垂なんかもオススメです。

製作過程

 それでは材料を紹介したところで、さっそく作っていきましょう。

 まずは神棚を設置する場所……ここは家族が親しめる明るく綺麗な部屋の天井近くに「南向きまたは東向き」に設けることが理想(北側に設置し南向き・西側に設置し東向き)そして、目線より高くなる位置に設けるのが基本とされています。

 少し難しく感じるかもしれませんが要は神棚から太陽が見える位置に置き、自分の身長より高い位置に設置すればOKです。

 中には構造上、難しい家もありますが……だいたいはリビングに設置するのが無難といえます。

 私もリビングに設置しました。

 あくまで丁寧にお祀りできる場所、にこだわってください。

 そうして、棚を水平に保ち……ピンフックで固定。

 なぜピンフックで固定したかは後ほどお教えします。

 そして、神棚を置き、神具も置き……私は二階建て賃貸の一階に住んでいるので『雲』の紙を天井に貼り……

神棚

 こうしてひとまず完成。

 お神札は熊本の『阿蘇白水龍神権現』から頂いた一社のみです。

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 年が変わったら、神宮大麻と氏神大麻も祀る予定です。

 三社を祀る場合は真ん中に神宮大麻、向かって右側に氏神大麻、左側に崇敬神社のお神札をお祀りします。 

 一社型で奥行がある場合は手前を神宮大麻にする形で、後ろに氏神大麻、崇敬神社のお神札を重ねる形でお祀りします。

 ミニすのこは私が自作した三宝もどきの木箱を壁に掛けるために使用。

 そして、その三宝もどきの中身は……

三宝もどき

 こんな感じとなっています。

 奥の方にお神酒の入った瓶子を置き、左から水、米、塩の順に置きます。

 真ん中にお菓子を置いているのは私なりのお供えなので、お菓子まで祀らなくても大丈夫です。

 榊、酒、米、塩、水は本来毎日取り換えなくてはいけないのですが、毎日が難しい人は付き始め(一日)と中頃(十五日)でも大丈夫です。

 かくいう私も米、水、塩、お菓子は毎日変えていますが、酒は一日と十五日しか変えていません。

 そうして、神棚を設置したらそこから毎朝、神社参拝同様『二拝二拍手一拝』であいさつをします。

 これで晴れてあなたも神棚デビュー!

 ようこそ、神道の世界へ!

 余談ですが、お正月終わりに行われる『どんど焼き』で一年間使った神棚も正月飾り同様お焚き上げする、ということになっていますが、私自身は毎年変えるようなことはしていません。

反省点

 今回のDIYにおける反省点は以下の通りとなっています。

画鋲で設置したら神棚が落ちた

 先ほどの製作過程において私は棚を壁に設置する際にピンフックを使用しましたが、これには理由があります。

 というのも棚に附属しているのは、ほどんど釘やネジという壁に大きな穴を空けてしまうタイプのもので、賃貸物件で多く使われているクロスの壁には原状回復における損傷という面で不向きなんですよね。

 そのため、当初は画鋲で留めたのですが画鋲の場合はピンが短く、しかも棚の重さに耐えられず、すぐに落ちてしまったんですよ。

 これじゃああまりに縁起が悪い……あれこれ悩んだ結果、斜めに伸びているピンフックという結論に辿り着きました。

ピンフック

 これが意外とマッチして使用してからは地震が来ても落ちない神棚になりました。

 もし、他に良い物があればぜひとも教えてください。

三宝の木箱が少し狭い

 これは設置した後に気付いたんですが、三宝代わりの木箱が思ったより狭かったことです。

 本当はお菓子を入れるにも皿が入れば良かったのですが、米と塩用だけで限界でした。

 周りに壁があるので落ちることは無いですが、毎回お供え物を取り換える時に少し手間取るので、三宝をDIYする人は少し広いものを使った方が良いと思います。

おわりに

 神棚を祀ると不思議と生活リズムが整い、拝むのも日々のルーティンとして段々と慣れてきます。

 また、普段の生活も神様が見ていると考えると堕落した生活も自ずと控えるようになってきます。

 自分自身を変えたい、メリハリをつけた生活を送りたいと考えている人にとってはこちらはメリットといえるでしょう。

 日々、ご先祖様や神様に感謝し穏やかに過ごす……皆さんも神棚を設置して神様を身近に感じてみてはいかがでしょうか?

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