備忘録

〖備忘録 第107譚〗梅雨入り前に馬コ行列

 おばんです、シードルです。

 6/14日………岩手をはじめとする東北地方が梅雨入りを発表する中、岩手では初夏の風物詩『チャグチャグ馬コ』が開催されました。

『チャグチャグ馬コ』については過去に別の記事でも紹介しています。

悠久の時を経て受け継がれる蒼前詣【滝沢市・盛岡市‖チャグチャグ馬コ】  6月……東北地方も初夏へと差し掛かり、気温もどんどん上がる日が多くなってきました。  岩手では6月になると初夏の風物詩『チャグ...

 簡単に説明すると毎年6月の第2土曜日に行われる初夏のお祭りで、滝沢市にある『鬼越蒼前神社』から盛岡市にある『盛岡八幡宮』までの道のりを華やかな装束を付けた馬たちが練り歩く行事です。

神社前
南部駒を守る馬の神が祀られる神社【滝沢市‖鬼越蒼前神社】  岩手県は、古くから馬産地として有名で江戸時代以前は主として軍馬や騎馬として使われていました。  馬と人々が一つ屋根の下で暮らす...

 よくいわれるのが「馬コの日には雨は降らない」というものでチャグチャグ馬コの日は雨天での中止というのは聞かれません。

 そんな中、この日は朝から曇天模様で梅雨入りが突入したという状況……果たして、伝承は天気予報に勝てるのか?

 ということで、はじめに滝沢の方へと来たわけですが、なんと会場付近の駐車場は既に満車となっており、降り立つこともできず……やむなく盛岡へ。

 馬コが来るのを待ちます。

 滝沢から盛岡に到着するのはだいたい昼過ぎ。

 だいぶ時間があるため、盛岡の街をブラブラ……歴史文化センターに入ったり、盛岡城跡公園に行ったり、近くの櫻山神社、盛岡八幡宮に参拝したり…関係各所への挨拶回りが如く歩き回ります。

チャグチャグ馬コ 親子

 中津川河川敷では恒例のふれあい用のチャグ馬が……今年は親子みたいですね。

 毎年、開催される日は猛暑で仔馬はぐったりして横になっていることがありますが、今年は曇天で涼しいため元気です。

さんさ踊り

 中津川近くの肴町商店街では『さんさ踊り』も開催されていました。

 やっぱり街に活気があるのは良いですね!

 それにしても、町歩きをしていて思ったのが街の雰囲気がだいぶ変わった、ということ。

 少し前までは櫻山神社の境内にも屋台がいくつかあったような気がしますが、今年は0。

 たまたまかと思っていましたが、いつもイベントがあると屋台でごった返す盛岡八幡宮も0ではないものの、閑散としています。

 屋台の数が減少した理由に関してはやる人がいなくなったとか、法律によるものとか、衛生管理が難しくなったとか、色々ありそうですが、少し寂しさを感じます。

 小さい頃は見世物小屋やお化け屋敷なんかもあったりしましたが、一地方都市のお祭りではもう見かけられないのかもしれません。

 鮭が遡上していた中津川においても水量はかなり激減。

 川は小学生の子の膝くらいの高さまでしかありませんでした。

 橋から中津川を眺める人も「水が少なくなったね」と口々に呟いていたので、私の気のせいではないでしょう。

 環境がめまぐるしく変わる……仕方ないことなのかもしれませんが、少なくとも良い方に作用して欲しいものです。

チャグチャグ馬コ1

 そんなことを思い、大通りを盛岡駅方面にぶらついていると遂にチャグ馬と遭遇!

 すかさずシャッターを切ります。

 田園や青空、岩手山を背景にするのも良いですが、こういう街中も趣があって良いものです。

チャグチャグ馬コ2

 市内の撮影スポットのマストともいえる櫻山神社前……神社と馬コがよく映えています。

 もう一つは赤レンガ館前ですが……こちらは間に合いませんでした。

チャグチャグ馬コ3

 馬ならば牧場や競馬場でも見ることができますが、こういう装束に身を包んだ馬を間近で見ることができるのはこのお祭りの醍醐味です。

 馬って繊細な動物なので、普段の牧場なんかでも一般人が気安く近づくことはできません。

 それを踏まえても貴重といえるでしょう。

 お祭りは普段のありきたりな日常に変化と刺激をもたらすことができるイベントです。

 これから先、夏から秋にかけて多く行われるので皆さんも実際に行って、楽しんでみてはいかがでしょうか?

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