備忘録

〖備忘録 第90譚〗雪国暮らしにおける必須スキル

 おばんです、シードルです。

 今日は朝起きて積もっている雪の量にため息を吐きつつ、『雪かき』をせっせと行いました。

 冬季限定の筋力トレーニング……雪深いと外に出る頻度は少ないですが、この雪かきで全身有酸素運動が賄えるのですから、マッチョでトレーニング好きの方々はぜひとも豪雪地帯に赴き、雪かきトレーニングを行ってみてください。

 さて、雪がある地域では必須スキルともいえる雪かきですが、雪国に暮らすうえで他にどんなスキルが必要なのか………。

 近年では都会で暮らしていた方々が田舎のゆったりした空間を求めて地方移住する傾向が増えています。

 そんな方々の参考になれればと思い、僭越ながら私なりに考えた雪のある地域で暮らすためのスキルについていくつか挙げてみたいと思います。

雪国における必須スキル

 ざっと私が思った中で必要と感じたスキルは以下の通り………

・体力

・思いやり

・車に関する知識、技術力

・未来予知

・タイムマネジメント

なんだか当たり前のようで時々よく分からないものまでありますよね?

 では、もう少し詳しく説明いたします。

雪国必須スキルその1:体力

 言わずもがな、まずは『体力』です。

 これは雪国に限らず、生活するうえでも重宝しますが雪国における体力は特に重要。

 私も行った雪かき等に使用する労働力はもちろんですが、寒いとかなり体力が奪われます。

 体を温める『熱』を作り出すには脂肪ももちろんですが体力が必要だからです。

 また、その逆で汗をかいた場合でも今度はそれにより急激に体が冷えるので、汗をなるべくかかずに熱を保持する体力はまず必要不可欠といえるでしょう。

 地方の雪がある場所では考えるよりまず動く場面が多いので、頭脳よりも体力を重視に鍛えましょう。

雪国必須スキルその2:思いやり

 体力に続いて、普段の生活において重要視される『思いやり』……こちらも雪国では特に必要なスキル。

 なぜなら、雪が積もりいざ雪かきをするとなるとその雪をどこに捨てるかが問題になります。

 雪を捨てられるような広い空き地やスペースがあれば良いのですが、それらが無い場合に人の私有地や家の周りに山のように捨てようものなら、トラブルの大きな原因になります。

 特に駐車場や道路などでそれをやると仕事で疲れて帰ってきたのに、意図的に雪を盛られたと思う原因になったり、道路に捨てた場合は車がスリップして大きな事故の原因になるのです。

 道路に捨てれば車で踏んで雪が無くなるだろう……と考える人もいますが、逆にタイヤで踏み固められてそれが凍り、ますます溶けなくなるのが大半。

 そして、それが車のスリップや歩行者の転倒に繋がるといった具合です。

 また、賃貸やマンションなどで複数の人が共同で暮らしている場合は雪かきをしなかったり、雪かきを一緒にしないと白い目で見られることもしばしば。

 自分本位の考えや行動は雪が降るとその雪かき一つで看破されるので注意しましょう。

 むしろ、他の人の駐車場やその出入口を雪かきすると評価が一変し、距離が縮まることもあるので地域の人達と仲良くしたい場合は率先して雪かきをするのが良いでしょう。

 贈り物より、雪かき一択です。

雪国必須スキルその3:車に関する知識、技術力

 雪国における重要なスキルその3は『車に関する知識、技術力』です。

 雪が降る前に行うスタッドレスタイヤの脱着はもちろんですが、冬ともなるとバッテリーが上がりやすくなったり、スリップしやすくなったり、道路で重要な車線の区別がつかなかったりと様々なトラブルが起きやすいです。

 特に雪で見えない路肩に実は側溝があったというのは、よくある話しでそれにより脱輪したり……夜間の見えづらさやホワイトアウトによる視界不良で田んぼに頭から突っ込む車は朝になると必ず一台はあるくらいです。

 ですが、田んぼに突っ込む車の方はほとんど軽傷で済むのもこれまた意外な話し……理由としては雪によるクッション機能が働くため、事故の数は多くなりますが大けがや死亡事故は雪の無い時よりも少なくなります。

 とはいえ、車に関する知識や技術があってもそれで良いわけではありません。

 道路によっては雪が邪魔で一方通行になったりする場合があるので、こちらでも『思いやり』が必要です。

雪国必須スキルその4:未来予知

 雪国における重要なスキルその4は『未来予知』です。

 なんだか、急にオカルトめいた話しになりましたね。それとも見聞色の覇気か………。

 いずれにしてもそこまで高度に未来を予知する、というわけではありません。

「いつ頃雪が降り始めるか…」「道路はどれくらい混雑するか…」そんな感じです。

 ほぼヤマ勘に近いといった方が良いでしょう。

 ですが、この予知能力が結構重要なんです。

 なんせ、雪を予測してもそれに伴う人の動きや公共交通機関への影響を考慮すると、降雪地域はまるで戦国時代における群雄割拠の勢力図並みに変化が激しくなるからです。

 また、雪の量や気温、風の強さにより雪崩の発生、水道管や道路の凍結、電車の遅延や運休、倒木による通行止めなどもあります。

 雪崩や凍結はまだ分かるでしょうが、電車の遅延……雪があまり降らない地域では馴染みが無いかもしれませんが、少なくとも岩手では東京のように雪の量で遅延や運休というのはあまりありません。

 むしろ、強風による遅延や運休はしょっちゅう………なぜかというと、やはり雪国なので雪による支障は考慮して運転手の方々は運行するんですね。けれども風が強いと車体が影響を受けたり、枝が線路内に落ちたりしてその都度作業が行われるので、遅くなったり運転見合わせが行われたりするのです。

 そして、今ので勘づいた方もいると思いますが倒木による通行止め……これは朝方、吹雪の後に起こりやすいです。

 風の強さと雪の重みで発生しやすく、しかも通勤時に当たりやすいので……これによりルート変更を余儀なくされ、遅刻するケースが多々あります。(私自身もこれに遭遇し、時間ギリギリで出社したのは良い思い出です)

 つまり様々な要因を考慮した予知能力が行動するうえで必須というわけです。

雪国必須スキルその5:タイムマネジメント

 最後に必要なスキル………それは『タイムマネジメント』です。

 お洒落な感じで述べましたが、要は『早め行動』です。

 通勤時間では平時で出発する三十分前に家を出る……電車では一本早い電車に乗る。

 起きる時間は1時間早める……そんな感じです。

 どこか『未来予知』の項目に近い部分はありますが、時間と行動にゆとりを持つと余裕が生まれ、焦りによるミスを減らすことができます。

 慣れてくると家電製品の予約機能を使って帰宅する頃に料理が出来ていたり、お風呂を沸かしている間に何か作業をしたり、時間を有効活用することができます。

 平時においても損がないスキルといえるでしょう。

 こちらは必須というより、自然と身に着くスキルに近いかもしれません。

 このように雪国での暮らしは色々なスキルが必要ですが、考えによってはそのスキルを養うことができるといえます。

 身も心も引き締めることができる雪国暮らし……移住をお考えの方、いかがでしょうか?

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