〖備忘録 第121譚〗変わる環境…変わらない思い出
おばんです、シードルです。
2/16日(月)……この日は天気も良く、山間部の雪も溶けているという情報を得て久しぶりの三陸沿岸へ釣りに行きました。
天気は晴れ、気温は6℃の大潮……状態としては悪くありませんが、少しネックなのは前日に比べて寒暖差があること。
前日は14℃くらいあったため、冬にしては暖かいとはいえ活性が少し心配です。
ということで、まず始めは会社の人に教えてもらったポイント……山田町にある『船越漁港』へ。

ここは外海と内湾が防波堤を挟んで分かれており、風や波の状況によって使い分けることができる場所とのことで訪れました。
この日は北や西からの風がやたら強く、太平洋側の外海は少し波が高く若干の荒れ模様……しかも大潮のためか、潮の流れも心なしか早い気がします。
ということで、腕にあまり自信のない私は穏やかな内湾で竿を振ることに……。
今回は冬の三陸沿岸ではメジャーなロックフィッシュ。
私自身、ルアーでの釣果は今までの人生の中でウグイとナマズのみなので、ここで海のものも加えておきたいところ。
しかし、何度振ってもアタリはおろか魚の影すら見えない始末……。
そのうえ、大潮という絶好の状況にも関わらず釣り人の姿も見えない……。
これは平日ゆえか、それとも冬季ゆえか……。
その後、昼前まで竿を振りましたが……何の手ごたえも感じないので場所を変えることに……。

山田町を離れ、続いて訪れたのは宮古市にある『白浜漁港』
『秘境』と称される宮古市『重茂半島』の宮古湾側にあるドン詰まりの場所です。
そしてここは私が幼き頃、家族で堤防釣りに出かけてソイやハモ、海タナゴやチカを釣った実績ある場所……。
訪れたのは実に二十数年ぶり。
なぜ、そんなに期間が空いたのか……それは連れて行ってくれた両親がその場所の名前はおろか場所すら詳しく覚えていなかったことと、東日本大震災で沿岸地域の地形や風景がガラッと変わってしまったからです。
そのため、成人になり車の免許を手に入れてもすぐに来ることができませんでした。
しかし、岩手沿岸地域の釣り場をGoogleマップで調べていたある時……偶然にも「なんだか見知った場所があるな……」とこの漁港の存在を知り、ストリートビューで周りに景色を確認した結果……「ここは探していたあの場所だ!」と発見するに至りました。

向かう道中では釣り人の姿がチラホラとありましたが、ここの堤防は釣り人はおろか漁師すらいない、無人状態……。
夏になれば砂浜の方に海水浴客が来ていたのですが、今はどうなのだろうか?
とはいえ、ここなら何かはいる筈と今度はルアーからエサ釣りに切り替え、チカ狙いのサビキ釣りと根魚狙いの投げ釣りで攻めてみることに……。
サビキの方は寄せエサにオキアミや魚粉に加え、ワカサギ釣りで余ったサシを配合。投げ釣りのエサには従来のイソメは使わず、コンビニで購入したアサリのむき身を付けてみました。
というのも、昔釣った魚の胃を解剖したところ、虫はほとんど入っておらず貝やカニが入っていたので、もしかしたらという考えからです。
準備を一通り終えて、特製寄せエサを投入!
チカが集まるかと期待したのですが…………いつまで経っても小魚一匹すら寄ってこない!
しかも波が高いのか、潮の流れが速いのか……撒いたエサもすぐに霧散する始末。
あれ、おかしいな……子供の頃はこの時期でもチカが集まってきたのに……。
確かに近年ではあまりチカの釣果報告も挙がっていなかったし、一部の人の間では「震災後からはチカを見かけなくなった」という話は聞いたことはあったのだけど……。
噂によると「東日本大震災が起こった頃はチカの産卵シーズンで接岸していたため、三陸にいたチカは津波でほぼ壊滅したのでは?」とか「黒潮大蛇行や温暖化の影響によって来なくなったのでは?」と様々な説が囁かれていましたが……。
まぁ、私もサシを余計に混ぜたし、腕も悪いので立証することはできませんが……いずれにしても寄せエサを撒いても一匹も来ない状況を見るに海の中の状態は子供の頃に比べて随分と変わったのだな、と感じました。
一番簡単なサビキ釣りでさえこの始末ですから、投げ釣りの方は言わずもがな……無事にボウズとなってしまいました。

時代も環境も刻々と変化している……その現実を痛いほど突きつけられる結果となりました。
もう昔の情報は当てにならないのかもしれません。
余談ですが、この日の13時59分頃……岩手沖で最大震度2を観測する地震があったようで、私は帰宅してからその事実を知りました。
もう外に居ると揺れも強風によるものか分からないんですよね。竿に至っては波の影響も受けますし……。
とにもかくにも今回は大惨敗という結果。
大潮か否かよりも、気温の差か……はたまた仕掛けか、エサか、腕前か……。
この借りは暖かくなってきたら必ず返します!




