山が紅く燃える季節、秋……この時期になると山の多い岩手はそこかしこが真っ赤に染め上げられ、彩華やかな山々となります。
そんな紅葉は間近で見ることはもちろんのこと、高い所から一望するのもまた絶景です。
今回はそんな絶景紅葉スポットをご紹介しようと思います。
胆沢平野と奥州湖を一望できる絶景
概要
その場所は『奥州湖』ともよばれる『胆沢ダム』の近くにあります。
胆沢ダムは岩手の中でも例年ニュースになるほど屈指の紅葉スポットではありますが、今回ご紹介するのは紅葉スポットではなく、絶景スポットです。
その場所は『奥州湖眺望台』
胆沢ダムの堰堤南側にある山頂の尾根部分に設けられた眺望台で、そこからは胆沢ダムを見下ろす形で他にも焼石連峰や胆沢平野を一望することができます。
近くに胆沢ダムという見どころスポットがあるためか、この場所はあまり知られておらず知る人ぞ知る穴場みたいな場所。
ただし、眺望台に着くには狭い道路と曲がりくねった道を通らなければならず、また時期によっては眺望台が開放されていない場合もあります。
アクセス
『奥州湖眺望台』は胆沢ダムの近くにありますが、少し分かりづらい場所にあります。
ルートとしては……
『水沢公園』などがある奥州市市街地から国道397号線を走り『胆沢ダム』を目指します。
道中に『胆沢フィッシングセンター』があり、その少し先にY字路があるのでそこを左に曲がります。(Y字路手前に『奥州湖交流館』『馬留広場』等が書かれた案内板があるのでそれに従って曲がります)
そのまま真っ直ぐ進み『奥州湖交流館』前にあるY字路を再び左に曲がり、細い道を通ります。(分かりづらいですが、細いポールがいくつも立っているY字路です)
その先にある『馬留広場』(近くに池があります)を左に曲がり、そのまま道なりに進むと眺望台に到着することができます。
ちなみにスタート地点である『水沢公園』はこちらの記事に詳しく記載されています。
広場から眺望台への道路は舗装されていますが、道は狭くカーブが連続している所が多々あるので運転にはご注意ください。
所々に幅が広くなっている箇所はありますが、大型車で向かうとかなり難しいので普通車か軽自動車で行くのがオススメです。
なお、眺望台には駐車場があります。
探勝レポート
それではさっそく探勝といきましょう!
今回は『馬留広場』から眺望台へと向かいます。
『馬留広場』前から胆沢ダムを撮った景色。
この時点で圧倒的なダムの壁とその近くに架かる橋……そして紅葉が美しいです。
ここでも十分に景色は綺麗ですが……
今回はこの鉄塔がある方の道を進み、眺望台を目指します。
この時点でも分かる通り、道幅は狭いです。
この幅にプラスして山道でカーブが多い造りとなっています。
残念ながら、ここから先に道は対向車が来ていたため停めて撮影することができず、眺望台駐車場まで行ってしまいました。申し訳ありません。
一気に山道を上り、眺望台駐車場へ到着。
奥行と広さはあり、駐車には十分余裕があります。
眺望台の出入り口には看板と何かのスタンプを押す台が……どうやらこの時、スタンプラリーも実施されていたようです。
それでは先端にある眺望台へ行ってみましょう!
通路は舗装されており、柵もしっかりしているので落下の心配はありません。
しかし、手前にある銀色の柵に関しては間隔が狭い感じがあり車椅子等で通るには厳しいような気がします。
そうして、先端に到着すると……
色鮮やかで雄大な山々と広大なダム湖が!
ほのかに雲もある青空が美しい景色をより一層引き立てます。
奥の方には『焼石岳』を含めた栗駒国定公園の一部、焼石連峰も確認できます。
吸い込まれるような秋空と紅葉が広がっています。
この日の風が強かったのか、高所にいてそう感じたのか不明ですが、いつもより雲の流れも速かったような気がします。
こちらは胆沢ダムの堰堤側からの眺め……ダムの奥にある橋と紅葉が綺麗に調和しています。
ちなみに堰堤の奥に小さく見える山が『駒ヶ岳』となります。
画像では分かりづらいですが、堰堤を歩く人々の姿もバッチリ確認しました。
ダムから少しずれて見ると空と山々のみの景色が広がります。
まさに秋晴れですね~!
眺望台には説明書きがあります。
方位とどこにどの山があるのか記載されているのは嬉しいですね。
最後に見るのは胆沢平野……澄み切った青空と近くに見えるススキが秋を感じさせます。
おわりに
名所の近くには隠れた穴場あり……それを体現するような素晴らしい場所でした。
訪れた時は紅葉真っ盛りの行楽シーズンでしたが、胆沢ダムに比べてこちらの人の数はそれほど多くありませんでした。
実る稲穂、色づく山々……秋の奥州市は見どころが満載です。
皆さんもこの秋は奥州市で紅葉狩りを楽しんでみてはいかがでしょうか?