公園の種類は大小さまざま数多くあれど、その地域をイメージした公園というものはあまりないものです。
市町村民が利用する運動公園についてはスポーツ重視な面があり、小さな子供達が遊ぶには少し敷居が高い気もしますし、住宅街にある公園などは小さすぎるうえに最近はケガや事故も防止のために遊具がない所もしばしば………できることなら、子供には存分に遊んで欲しいですし、どうせなら大人も楽しみたい。
実はそんな公園があるんです。
その地域をイメージし、子供も大人も楽しむことができる公園が………。
今回は盛岡にあるそんな公園をご紹介します。
都市整備が進む街中にある広大な公園
概要
交通量が多く、大きな店が立ち並ぶ『盛岡西バイパス』沿いに整備されている『盛岡南地区公園』は、比較的広く、広場と芝生それぞれがあり、見通し抜群で自由に過ごせる魅力的な公園です。
外周の道にはゴムチップが敷いており、足や膝が痛い人も歩きやすく、小さな子が転んでもケガがしにくい造りになっているほか、盛岡のご当地のものをイメージした遊具も設置されていて、アスレチック風にもなっています。
さらに県内では珍しく平行棒や懸垂棒といった筋トレ器具も設置されており、大人にとっても健康維持できる公園となっています。
近くには数種類の自動販売機が設置されており、水飲み場はもちろんトイレも大きく綺麗な造りとなっています。
アクセス
『盛岡南地区公園』は『盛岡西バイパス(国道46号線)』沿い、ヤマダ電機盛岡本店の目の前にあります。
盛岡駅方面から行く際は『スポーツデポ盛岡南店』のある十字交差点を右に曲がり、二番目の十字交差点(信号機のある)を左、その後まっすぐに進み、信号機のある十字交差点を再び左に曲がって進むと駐車場に着くことができます。
盛岡駅から花巻方面の場合は同じく『盛岡西バイパス』を進むと『吉昭石材工業』を過ぎた先に公園が見えますので、その手前の道を左に曲がった先に駐車場があります。
道は広く車で行きやすいですが、遊んでいる子供が飛び出す恐れがあるので運転に注意してください。
探勝レポート
それではさっそく探勝といきましょう!
今回は公園の駐車場に車を停めてスタートです。
こちらが『盛岡南地区公園』の駐車場。
広々としており、駐車線もあって停めやすいですね。
市内という立地条件も良いので、小休憩で立ち寄るのにも便利です。
公園の入り口には住宅街から繋がる歩道もあります。
こちらも広々設計。
完全なアスファルトというわけではなく、若干の砂利が敷いてありますが、決して歩きにくいというわけではなく、ほどよい踏み心地です。
こちらは公園内の地図………もといコースマップとなっています。
筋トレに使える健康器具の説明と設置場所が記載されていますので、自分が鍛えたいと思う場所に行きましょう。
駐車場から出て左手は健康器具などがある多目的広場。
右手側は遊具や小山がある子供向けエリアとなっています。
水飲み場は駐車場入り口付近にあるので、車からタオルを持ってきたりする分にも安心です。
トイレは造りも新しく綺麗です。
バリアフリーがあるのも使いやすいうえに安心ですね。
多目的広場方面
では、始めに多目的広場方面から歩いていきましょう。
外周に沿ってぐるりと一周していきます。
かなり拓けており、見通しがとても良いですね。
外灯も随所にあり、夜のジョギングにもぴったりです。
外周沿いには先ほどの地図にもあった筋トレにぴったりな器具もあります。
海外の公園ではこういう専用スペースがあったり、関東方面といった都市部においても近頃このような器具を設置している場所が増えてきました。
昨今の筋トレブームも相まって人気が出そうですね。
さすが、都市整備が進む公園です。
無論、大人専用の場所というわけではなく屋根のついた休憩所もところどころに設置されています。
見えづらいですが画像の奥の方には小さい子たちが乗って遊ぶ馬のような遊具もありました。
ママさん達の井戸端会議にもぴったりの場所です。
ちなみに多目的広場に関してはこのような感じ………かなり広く、サッカーや野球をしてもボールが道路へ飛び出す心配はなさそうです。
基本は無料で使用できますが、大人数で使う場合は使用許可が必要とのことなのでご注意ください。
こちらはヤマダ電機方面の景色です。
ヤマダ電機手前にある建物が『盛岡市立向中野児童センター』
何かあっても大人が近くにある環境なので、子供達だけで遊んでも安心できる環境です。
それでは今度は小山を上がってみましょう。
小山&遊具方面
小山を上がって多目的広場方面の景色。
見晴らしがよく、眺めも最高です。
こうして見ると高い木や電線といったものが公園内に無いことが分かります。
ここならば、小山を使ったソリ遊びや凧揚げなんかも出来そうですね!
現在は各所に電線が張り巡らされていたり、道路の増設により凧揚げも気軽に出来なくなりましたね。河川においても場所によっては禁止されているようです。
ぜひとも、今を生きる子供達には昔の遊びにも触れあっていただきたいものです。
こちらは遊具方面の景色。
山の斜面を利用した遊具が二台設置してあります。
左端にある遊具が『鮭の遡上(あみだ登り)』右にあるのが『三大麺登り(斜面遊具)』………この他にある遊具も全て、地元盛岡市産の杉材を使用しているとのことで地元愛が伝わる一品となっています。
近年ではあまり見ないターザンロープも………正直、乗りたい欲がありましたが、良い歳なので我慢(笑)
余談ですが、公園の正式な入り口はこことなっています。
右にある看板が国道46号線(花巻方面側)にあるので比較的見つけやすいと思います。
自販機があるのもこの辺りとなります。
そんな入り口すぐ近くにあるのが『チャグチャグ馬こ(コンビ遊具、造形遊具)』………木でできた馬コが可愛らしいですね。
高さもそれほど無いため、小さい子も安心して遊べます。
アスレチック要素も取り入れた『盛岡城(コンビ遊具)』
こちらは少し高めの設計ですが、壁上りなどもあって十分楽しめる遊具となっています。
遠くて見えづらいですが、家族連れがいたため映らないように撮影しております。
都市らしさもありますが、運動や遊びに特化した素晴らしい公園といえるでしょう。
一つ気になる点でいうと大きな木々などが無いので虫取りや木陰で涼むといったことは難しそうですが、それもところどころある休憩所が代替となっているので、熱中症に気を付けて遊ぶ際はうまく利用しましょう。
おわりに
車通りの多い街中でこれほど広い公園があるのも珍しいと思います。
また、遊具の種類が豊富なため、お子さんも飽きることなく遊べるだけでなく、ジョギングや筋トレにも有効な多目的広場もあるのでさまざまな使い方ができます。
運動不足を解消しつつ、公園で子供たちを遊ばせたい場合は盛岡南地区公園に訪れてみてはいかがでしょうか?