岩手を代表する名所として必ず挙げられるのは岩泉町にある鍾乳洞『龍泉洞』です。
龍泉洞……とりわけ岩泉町は水の多い町としても知られており、龍泉洞の水をはじめ、コーヒーやヨーグルトなど数々の名産品を生み出しています。
そして、昨今においてご当地商品として注目されているのが、各地の水を使った地サイダー。
それは龍泉洞の水も例外ではありません。
今回はそんな龍泉洞の水を使った美味しい地サイダーについてご紹介します。
山に磨かれた地底湖のサイダー
私がオススメするサイダーの名は『龍泉洞地サイダー』
名前にある『龍泉洞』というのは岩泉町にある鍾乳洞で別名『岩泉湧窟(いわいずみわっくつ)』とも呼ばれ、日本三大鍾乳洞の一角に数えられています。
岩泉町は周囲を山々に囲まれており、少し東に行けば太平洋にも出られる盆地にあります。
そんな岩泉町の中で一際存在感を放つ『宇霊羅山(うれいらさん)』……この山の麓に龍泉洞があり、洞窟内から流れ出る清水は町の中心地や近くの集落の生活水として利用されています。近くに住む方々が羨ましい…。
この龍泉洞の水は弱アルカリ性で『日本一美味しい水』とも称され、名水にも指定されているほど……そのような水で作ったサイダーですから美味しくないわけがありません。
龍泉洞地サイダーは岩手県内のスーパーをはじめ、道の駅や産直などでも売られており手軽に入手することができます。
では長い説明はこの辺りにして…実際にどのようなサイダーか詳しく見ていきましょう!
レポート
見た目
見た目は龍泉洞をイメージした『ドラゴンブルー』の薄い青色で、涼し気な感じがします。
ラベルに映る地底湖もカッコいいですね。
このクールな感じが個人的に好みです。
成分表を見る限りはごく普通な内容……果糖ぶどう糖液が含まれているので甘くなっているのかもしれません。
地サイダーの中には味付けが全くされておらず、炭酸だけ加えたものもあるので初見さんがそれに当たると「期待していたよりも美味しくない」といったことが起こるのですが、この場合、心配はなさそうです。
せっかくの美味しい水なのにそんなことになってしまってはただ悲しいだけですからね。
匂い
続いては匂いを確かめてみましょう。
香りに関してはほのかな甘味を感じました。
例えるならラムネを薄くしたような……近い香りでいったら三ツ矢サイダーがイメージしやすいかもしれません。
確かに成分表だけみれば三ツ矢サイダーと変わらないというか、こう言ってはアレですが全く同じ。
では、味の方に違いはあるのでしょうか?
味
それでは味の方はどうでしょうか?
コップに移していざ実飲!
サイダーそのものは透明で青色は瓶の方に付いているようですね。
そして、気になる味の方はというと……
…………
…………正直に述べると飲んですぐの感想は「あれ? 三ツ矢サイダーとそんなに変わらない気が……」と思いました。
岩手推しなのですが、忖度なしで評価するならばそれが最初に頭に浮かびました。
しかし、飲んでしばらくしてから……「おや? 甘さが残らない……」と感じました。
実をいうと私は市販の炭酸飲料があまり好きではありません。
子供の頃はよく好んで飲んでいましたが、ある程度年を取ってくると炭酸がきつすぎてお腹が痛くなったり、甘味が強いコーラなんかは歯が飲んだ後にガチガチになるので、飲まなくなったんです。
けれでも、この龍泉洞地サイダーの場合は少し違う……。
三ツ矢サイダーとほぼ同じ成分なんですが、甘さが口に残らない……すっと消えて、口の中もベタつかない。
なんとも不思議です。
炭酸に関してもそれほどお腹に強い影響も出ませんでした。
先入観によるものなのかは分かりませんが、比較的飲みやすいです。
違いでいえば弱アルカリ性の水……という部分でしょうか?
天然水や湧き水というのは不思議なもので舌ざわりが良かったり、暑い日でもぬるくなりにくかったり……水道水と違って飲みやすい感覚があるんですが、これが水本来の力というものなのでしょうか?
用途
このサイダーはお風呂上りや暑い日にそのまま飲むのが良いでしょう。
ドラゴンブルーにちなんでブルーハワイで着色する……というのも可能でしょうが、良い水のためか余計なことをせずにそのまま味わいたい、と感じてしまいます。
アレンジを加える場合にはゼリーにしたり、岩手のお酒に割って飲む……または生のフルーツを添えて楽しむのもアリかもしれません。
感想
甘味のベタつきに関しては砂糖の量など……色々な要因があるかもしれませんが、少なくとも誰が飲んでも美味しく感じる、というのは自信をもって言えます!
炭酸飲料特有の甘さや強さが苦手という方には良いかもしれません。
龍泉洞の水そのものにも興味を持つことができたのでいつか飲んでみたいものですね。
龍泉洞の水を使った他の商品についてはこちら▼でもご紹介しています。
商品アフィリ
そんな龍泉洞地サイダーは岩手県内各地のスーパーや岩手のテナントショップ、産直、道の駅など様々な場所で販売されています。
また、岩手県外でも購入したいという方はこちら▼でも購入することができます。
おわりに
『日本一美味しい水』に恥じないポテンシャルを感じることができた地サイダーでした。
同じ成分とはいえ、水が違うだけで細部に差が出る、というのも身をもって知ることができました。
お金持ちや一流の方が水一つでも良いものを求める気持ちがよく分かります。
龍泉洞に関連した商品は他にもあるので、機会があればまたご紹介したいと思います。