備忘録

〖備忘録 第85譚〗増殖するハラスメント

 おばんです、シードルです。

 ○○ハラスメント……皆さん、一度は聞いたことがある言葉ですよね?

 よく聞くところでは『パワハラ』『セクハラ』『アルハラ』というものがあります。

 いずれも『パワーハラスメント』『セクシャルハラスメント』『アルコールハラスメント』の略ですね。

 これらの言葉の定義としてひと昔前までは『脅迫・強要』行為としていう意味となっていましたが、今では『相手を不快』にさせるかという点での意味合いが強い傾向にあります。

 この『不快』という基準……正直いって人それぞれのような気がするのは自分だけでしょうか?

 文章に対する嫌がらせである『テクスチュアルハラスメント』、麺類やスープをすする際に出る「ズズーッ」という音による『ヌードルハラスメント』、なかには告白することで相手を不快にさせる『告白ハラスメント』……など、調べたところ約50種類以上!

 確かに人によっては不快に感じるかもしれませんが、文章に関してはその作成した人の文章力が足りなかっただけですし、ヌードルハラスメントはマナーが知らなかっただけ……告白ハラスメントに関しては言いがかりにも程がある気がします。

 しかし、司法はそれでも訴えた被害者側に立ち、ここでいうところの加害者に関しては有罪の烙印を押す……なんというか雁字搦めで言ったもの勝ちですね。

 確かに中には言えなくて不快なまま精神的ダメージを負う人もいますが、若輩者の私の経験則では自分から主張して訴える人というのはダメージを受けているよりも、それを利用して征服欲を満たしたり、示談金を受け取ろうとする人が大半な気がします。

 無論、全員が全員というわけではないですが本当に精神的ダメージを負った人が訴える時というのは一回されただけ、という単発のものでなく長い期間や頻度に我慢しても耐えきれなかった場合がほとんどで、仮に裁判を起こしたところで心に傷跡は残っているものです。

 未然に防ぐ、件数を減らすとは謳っていても残念ながら裁判や警察が対応できるのは事が起こってから……つまり、本当に被害を受けている人に関しては心身や社会的にほとんど手遅れの状態です。

 たまに話題になった事件などで加害者や被害者のSNSが報じた際に裁判などで勝ったことをすぐ笑顔でアップするような人は私はあまり信じていません。

 勝とうがどうなろうが、本当に被害を受けた方はそんな気はないでしょうから。

 そうして、ハラスメントを盾にされると言動を封じられ、注意ができなくなり……それを利用する者がどんどんのさばっていく……。

 モラルの低下だとか、教育の衰退だとか、という前に雁字搦めになった世の中をほどく必要があるかもしれません。

 特に少し難しいと感じたのはモラハラや店員にクレームをいうカスハラですね。

 悪口を言うのは確かに悪いことかもしれません。ですが、その言っている人が言われている人から見えないところでイジメられている場合はどうでしょうか?

 カスハラも確かに店員に対して度が過ぎたクレームはしてはいけないですが、その前に店員の態度が目に余るほど悪ければどうでしょうか?

 私も前もって予約したのに良いか悪いかの連絡が来ず、挙句の果てに予約した日の予約した時間をだいぶ過ぎてから「その時間は無理です」と一言だけ告げられ、謝罪もない状態だったので、怒りを通り越して呆れてしまった時があります。

 特に給与が低くなってきている世の中のためか、店員にも活気がなかったり仕事を投げやりに行ってきてトラブルに発展していることが最近、身近で増えてきました。

 まぁ、負担ばかり重くなって給料が増えるどころか低くなっているんじゃ仕方ないですよね。

 単純な私の考えではカスハラに対する法令を制定するよりも、企業努力や税金、給与に関する見直し、教育体制などの整備の見直しをしない限り、難しいのではないかと思います。

 そのような不満に蓋をして、体のいい言い訳をしているように見えるのは気のせいでしょうか?

 いずれにしても、このようなハラスメントは今後もどんどん増えていくでしょう。

 増えるハラスメントを逐一利用して楽に過ごすのか、ハラスメントを気にせず己の強さを手に入れて暮らしていくのか……人としての強さが試される世の中になっていくでしょう。

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