備忘録

〖備忘録 第99譚〗バレンタインデーとはそもそもなにか?

 おばんです、シードルです。

 今日は2/14……バレンタインデーですね。

 男性の皆さんはチョコをもらったでしょうか?

 女性の方は意中の方にチョコを無事渡せたでしょうか?

 かくいう私は今まで生きてきて、家族と職場の人からしか頂いたことがありませんが……。

 一方でチョコを貰えなかった、あげなかった人の主張を聞くとほとんどの人が「お菓子メーカーの始めたことだから…」という言葉が聞かれます。

 これに関しては確かに合っていますね。元々は1950年頃にチョコレートメーカーのキャンペーンで普及してから独自の文化として発展したのですから……。

 そもそも、バレンタインデーの由来は3世紀のローマ帝国に実在した聖バレンタインという人の名前に由来しています。

 なぜ、この人がバレンタインデーの象徴になったかというと……当時のローマ皇帝クラウディウス2世は「兵士が結婚すると士気が下がる」という理由で若者の結婚を禁止しており、それを見かねたキリスト教の司祭、聖バレンタインが密かに結婚式を行い、これが皇帝の怒りを買って処刑されました。(その日が2/14)

 後にキリスト教徒達がそのバレンタインの殉教を讃える日として2月14日を『バレンタインデー』とし、14世紀のイギリスやフランスでその日を『恋人の日』としたことがはじまりとなりました。

 その後、19世紀のアメリカでは『バレンタインカード』『花束』を贈る文化となり、20世紀にはそれが『チョコレートを贈る』世界的なイベントとして広がり、今日に至るわけです。

 少し面白いのが、キリスト教がきっかけで出来た祝日なのにお返しである『ホワイトデー』はキリスト教圏にはなく、日本や韓国、中国などのアジア圏内が主ということです。

 つまり、本来ならお返しの日はなく……一方的に渡すだけということ。

 しかし、貰ってばかりは気が引ける……ギブアンドテイク精神が浸透している日本らしいといえます。

 けれども、近年はお返しやあげる手間が面倒だったり、異性に贈り物をするより同性の友人へ渡す『友チョコ』が主流になりつつあります。

 色々と変革が起きている中……文化も変わっていく頃合いなのかもしれません。

 近頃ではハロウィンやイースターといった昔ではあまり馴染みの無かったイベントも表立って出てくるようになり、正式なやり方で祝うことにも注目されるようになりました。

 物よりも共に過ごす一時が最高の贈り物……近いうち、バレンタインデーも本来のような形式に変わっていくかもしれませんね。

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