太陽の花……その言葉を聞いて皆さんが思い浮かべるのはどのような花でしょうか?
その言葉を聞いて私が思い浮かべる花はというと、ズバリ『ひまわり』です。
花にはあまり詳しくない私ですが、太陽のような見た目と日が盛んになる夏というイメージでひまわりと自然に連想してしまいます。
皆さんも同じように思ったのではないでしょうか?
さて、そんな夏と太陽を象徴とするひまわりですが、岩手にはそんなひまわり畑を気軽に訪れることができるスポットがあります。
今回は盛岡からもほど近く、夏の風景を感じる場所についてご紹介します。
町営管理の広大なひまわり畑
ひまわりについての基礎知識
まずはひまわりについての軽い知識から……。
ひまわりは漢字で『向日葵』と書き、太陽の動きにつられてその方向に向かって花が動き成長する……ということから付けられているそうです。
英語では『Sunflower(サンフラワー)』、フランス語では『Soleil(ソレイユ)』といい、太陽を意味しているそうです。
つまりかの有名なシルクドソレイユもここから来ているということでしょうか?
太陽=ひまわりという構図はどうやら世界でも共通のようです。
ただ実のところ、ひまわりは太陽を追いかけて動くのは花が咲く前の頃のようで、私達がよく知る花の状態になった際には東に向きを固定した状態で茎の成長が止まって動かなくなるとのこと……。
てっきり咲いてからと思っていましたが、そうではなかったようです。
煙山ひまわりパーク
少し脱線しましたが、今回ご紹介する場所は矢巾町煙山地区にある『煙山ひまわりパーク』です。
この場所は昔は知る人ぞ知る……といった穴場のようなスポットとなっていましたが、段々とメディアで多く取り上げられるようになり、道路沿いには立派な案内板まで設置されるなど本格的な観光地となりました。
場所としては南昌山の麓にありますが、矢巾町が盛岡市と隣接していることもあり、アクセスがとてもしやすく近年ではETC専用のスマートインターチェンジも設置されたことからとても気軽に行けるようになりました。
さらに近くには国民保養センターである『矢巾温泉 南昌の湯』をはじめ『幣掛の滝』『南昌山』町営キャンプ場、アスレチックパークといった観光も楽しむことができます。
幣掛の滝についてはこちらの記事でも紹介しています。
アクセス
『煙山ひまわりパーク』へは車やタクシーといった交通手段がありますが、バスに関しては最寄りとなる場所が見つけられませんでした。
主な交通手段としては電車→タクシーか車で直接行く方法となります。
交通手段 | ルート |
電車+タクシー | 在来線(JR東北本線)にて盛岡駅から矢幅駅まで乗車(北上・花巻方面は各駅から矢幅駅まで乗車)→駅でタクシーを拾い『煙山ひまわりパーク』と伝える。 |
車(高速道路使用) | 【通常高速道路使用】・盛岡南ICで下りる(県道36号線)→流通センター方面へ向かう(山の方へ向かいT字路(県道13号線)を左に曲がる)→そのまま真っすぐ進み案内板または煙山ダムに入る交差点を右に曲がる→山(南昌山)向かってそのまま進むと到着 |
車(スマートインターチェンジ使用) | ・【下り側で下りた場合】下りて右に曲がって最初に出た十字路を左に曲がる→そのまま進むと到着 ・【上り側で下りた場合】下りて左(盛岡方面)に曲がる→途中ファミリーマートが見えるのでその場所を左に曲がる→そのまま進むと到着 |
高速道路を使用しない場合は流通センター方面(県道13号線)に沿って行くと案内板が現れます。
キーワードとしては『煙山ダム』『矢巾温泉 南昌の湯』を目指して行くと到着することができます。
駐車場に関しては臨時駐車場となっており、アスファルトで舗装はされておらず砂利の駐車場ですが、ひまわりが咲く頃になると誘導員の役場の人が常駐するようになりますので安心してください。
ちなみに料金に関しては入場、駐車ともに無料となっています。
ただし、ひまわり畑では土汚れや雨上がり時は泥によるぬかるみなどがありますので、汚れても良い服装で行くことを推奨します。
探勝レポート
それではさっそく探勝レポートと行きましょう!
今回は砂利の駐車場からのスタートとなりますが、すぐ隣にひまわり畑があるのでいきなりのスタートです。
入り口からすでに大量のひまわりがお出迎えして下さいます。
画像からは分かりづらいですが、結構背が高いです。
私は身長が約170センチほどあるのですが、それすらもゆうに超えています。
ひまわりってかなり成長するんですね……環境によるものでしょうか?
入り口の近くには小高い丘があり、そこにはこのようなベルがあります。
もちろん鳴らすことが可能です。
南昌山をバックに広大なひまわり畑を眺めながら鳴らすベルはとても解放感があります。
しかし、こうして見るとまるで結婚式場か何かを連想してしまいますね。
ウェディングフォトなんかに使われてもおかしくありません。
小高い丘から見渡すと一面の黄色が眩しく映ります。
この畑は遊休農地を活用し、2.8ヘクタールの広大な敷地に約40万本のひまわりが育てられているとのこと。
これだけ育て、管理するだけでも大変さが想像できます。
畑の中を進むとCDのジャケットにありそうな光景が……。
夏空の下、ひまわり畑に現れた道を歩く……実に情緒に溢れています。
曇り空なのがおしいですが、奥に見える南昌山も素晴らしいです。
ひまわりの散策路は主に十字に分かれており、迷うことはありません。
迷路にすれば面白いのでは…と思いますが、この辺りも岩手では不思議でない熊の出没地帯……油断はできません。
迷って楽しんでいる内に熊と鉢合わせはあってもおかしくありません。
行く際は虫よけスプレーとクマ避けスプレー、熊鈴を持ち歩いた方が無難かもしれません。
実はここにはもう一つ、ひまわり畑の中にある『どこでもドア』があるのですが、今回は人が多かったので写真撮影は断念しました。
機会があれば撮影して載せようと思います。
おわりに
町営管理ということもあり、ひまわりの管理や手入れのほか駐車場の心配がないという点では安心して楽しむことができるスポットです。
また多くのカメラマンが南昌山を背景に撮影する有数のフォトスポットでもありますので、風景を撮影する練習にももってこいの場所でもあります。
盛岡、花巻間にあるため観光の合間にぜひとも訪れてみて下さい!