桜が散ってしまったこの時期ですが……どうしても紹介したい雫石の桜の名所をご紹介しようと思います。
来年のお花見見物の情報としてお使いください。
岩手県を代表する桜の名所のひとつ
小岩井の一本桜……恐らく、聞いたことがある人も写真やパンフレットでも見たことがある人もいると思います。
岩手山をバックに広大な草原に佇む一本の桜の木……それが小岩井の一本桜です。
名所としては以前からあったものですが、一躍有名になったきっかけは平成19年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説『どんど晴れ』です。
女優の比嘉愛未さん主演のあのドラマですね。
ちなみに映画『壬生義士伝』のロケ地でもあり、その時に名前が知られるようになったのでこっちの方が先になります。
概要
では、簡単な紹介です。
正式名称は小岩井農場の一本桜。
農場内にある、ということになりますが観光地である小岩井農場まきば園の中にあるわけではないのでご注意ください。
実際の一本桜はまきば園の先、小岩井乳業(株)の小岩井工場へ行く道路の少し先にあります。
明治40年代に植えられたエドヒガンザクラで、放牧地だった頃に夏の日差しから牛達を守る“日陰樹”として利用されていました。
アクセス
主なルートや交通機関、住所などは観光地のために岩手県の観光案内サイトなどに記載されています。
ここでは盛岡駅や盛岡ICなどから小岩井農場まきば園までのルートは割愛させていただき、まきば園から一本桜までのルートと主な時間を紹介していこうと思います。
小岩井農場→一本桜へのルート | 小岩井農場まきば園を過ぎて道路を北上する→まきば園を過ぎ、最初に現れる分かれ道を左折→左折した道をまっすぐ行くと到着(※小岩井乳業(株)小岩井工場があれば確定です) |
距離(小岩井農場まきば園から) | 約1.5km |
時間(小岩井農場まきば園から) | 車では約5分ほど。徒歩では15~20分ほど。 |
駐車場 | 無料駐車場あり(20台ほどが停められる)。路上駐車は禁止 |
交通手段 | 自家用車 タクシー(小岩井農場まきば園にて拾える) 徒歩(足腰に自信がある方、健康に気を遣っている方にはオススメ!) ※小岩井農場まきば園まではバスが出ていますが、一本桜まではバスが出ていません。 |
一本桜周辺には無料駐車場がありますが、開花時期になりますと非常に混雑します。
さらに昼頃になると道路の渋滞に巻き込まれるので(小岩井農場周辺道路が一車線でわき道なども無いため)自家用車で直接行く場合は朝の早い時間帯か9時~10時頃をオススメします。
なお、小岩井農場まきば園にも無料で駐車出来るうえに駐車場はそちらが広いので私としてはそちらに停めることをオススメします。
歩くのが大変な方もそこからタクシーを使えば、とても行きやすいです。
ただ、個人としては小岩井農場まきば園から歩いていくことをオススメします。
どうして、わざわざ遠い所に停めて時間かけて行かなきゃいけないんだ?
と、疑問に思う方もいるかもしれません。まぁ、当然ですよね。
その理由を、私が身をもってお答えしようと思います。
小岩井一本桜探勝レポート
それではお待たせしました!
小岩井農場まきば園から一本桜までの道のりを報告していこうと思います。
まずは小岩井農場まきば園から……
こちらは小岩井農場まきば園入り口前の道路となります。
この一本桜さえも霞みそうな圧巻の桜並木はまきば園入り口近くにある上丸牛舎、その正面通りの入り口となります。
こちらの牛舎へはまきば園内を経由して入場料を払うことで入ることが出来ます。
今回は一本桜の紹介なので割愛とさせていただきますが、こちらの牛舎は歴史的建造物であり現在も使われている貴重なものです。
専用のライナー(バス)に乗って、まきば園発祥の建物を見学しながら桜を見るのも良いですね!
柵越しでの見学ですが、それでも見応えは十分です。
それでは一本桜へ向けて出発!
まきば園の桜並木を眺めながら道中を進みます。
車ではすぐに終わってしまうこの景色も歩きながらならゆっくりと楽しむことが出来ます。
天気も晴天なので気持ちが良いですね!(この日は雫石園地を先に行った日です(^_^;))
先を進んで道路を左折……
桜ではありませんが、耕された大地と雄大な岩手山。
これもまたいい景色ではないでしょうか?
青空も相まってさらに広く感じますね。
森を覗くとミズバショウの群生地が、上を見れば桜の屋根が……車では見過ごしてしまう歩き探勝ならではの発見です。
いかに早く目的地に行くかも大事ですが、道中ゆっくり楽しむのも贅沢なひとときだと思います。
私としては世間や現代人は時間に追われすぎていていかに早く行動するか、結果を出すか、望んだものを手に入れるかに固執しているような気がします。
「ゆとりが……」と言われてきた世代もまた、ゆとり無い社会に身を投じる……そうして余裕が無くなって短気になったり、生き急ぐ世の中になっていく……はたしてゆとり教育とはなんなのか?
歩きながらそんなことを考えるのもまた、時間をゆっくり使うことによる副産物ですね。
普段働いている時はそんな悠長なこと考えてられません(笑)
皆さん、生産性ある休日も良いかもしれませんが……たまには休みの日ぐらい無駄に時間を使っても良いと思いますよ?
さて、そんなことを考えていると……ついに目的地に到着しました!
こちらが私が撮影した小岩井の一本桜になります。
もっと綺麗に撮れた画像は様々なサイトにありますが、このブログではこれが精一杯であります。
このブログおなじみの案内板です。
内容は概要部分とほぼ同じですが、詳細はこちらをご覧ください。
雫石十四景版案内板です。こちらは外国人観光客向けの説明ですが、いくらか簡略化されていますね。
こちらが一本桜前にある無料駐車場になります。
開花時期の人混みはお昼頃ではこのような感じとなっています。
例年なら道路まで混雑していますが、コロナ禍の影響か人はそれほどいない印象でした。
おまけとして駐車場にあるタンポポ群です。
皆さん、一本桜に目を奪われがちですがタンポポも立派な春の花……これだけ咲いていると綺麗なものです。
話しは変わり、補足として……
小岩井乳業の工場は普段は見学出来るのですが、現在はコロナの影響で見学不可となっていました。
コロナが収まり、見学が出来るようになったら一緒にオススメします。
おわりに
岩手を代表する桜スポット、いかがでしたでしょうか?
雫石町はこの他にも菜の花畑が見頃で(この時は咲いていませんでした…)小岩井農場まきば園に行く途中では鮮やかな黄色い絨毯を見ることが出来ます。
岩手は県内面積も広く、県南と県北で桜の開花の時期や見どころスポットが変わっており、シーズンを逃しても違う場所にて楽しむことが出来ます。
もうすぐ梅雨時期に入る前に天気が良い時は様々な場所に赴くのも良いのではないでしょうか?