自然

奥座敷の湖畔に咲く桜花並木【雫石町‖雫石川園地】

 春の陽気も本格的になってきた今日このごろ……今回も水沢公園に続き……岩手さくらの名所シリーズ第二弾となります。

 場所は県南からうって変わって、県央の盛岡……とはいえ、やや県北側に近い雫石町の雫石川園地です。

 いつもは前置きがグダグダと長くなりがちなので、サクッと本題に入ろうと思います。

盛岡の奥座敷に咲き誇る桜並木

雫石川園地とは?

 雫石川園地とは、盛岡の奥座敷……つなぎ温泉そばにある湖畔、御所湖の西側にある下久保湖岸のことをいいます。

 以下、パンフレットより歴史を抜粋します。

雫石川園地の歴史

 御所ダムの完成(昭和56年)に先駆けて、建設省・県・町では将来の“桜の名所”をめざし、昭和54年9月14日には兎野《うさぎの》湖岸にヤエザクラ66本、そして昭和55年10月20日には下久保湖岸(現在の雫石川園地)にソメイヨシノ152本を植樹しました。当時はまだ若木でしたが、月日が経ち、JR田沢湖線の車窓からも眺められるほどの立派な桜並木となっています。

(参考文献:「①雫石町史」「②御所ダム建設の歩み」)

引用元:岩手県立御所湖広域公園 桜みどころマップより

 御所ダム(御所湖)の建設と共に国と県と町で造った桜の名所というわけですね。

 ちなみにこの雫石川園地に限らず、御所湖周辺では道路沿いや8種類の桜を見ることが出来る『さくら園』など至る所で桜を楽しめるようになっています。

(さくら園については既に散ってしまった為、今回はご紹介出来ません。誠に申し訳ありません……以下、さくら園へのアクセスを掲載します)

さくら園へのアクセス
【バス(岩手県交通)】JR盛岡駅から約25分~40分
【車】盛岡市内から30分~40分または盛岡ICから15~25分             
ルート
【つなぎ温泉側から】つなぎ温泉前の繋大橋を渡り、県道繋温泉線を右に曲がる。南部曲り家の隣。
【小岩井または秋田側から】盛岡手づくり村を目指す。(国道46号線を盛岡方面に向かい、繋十文字の交差点を右。※県道繋温泉線に入る)盛岡手づくり村からさくら園までの県道沿いには50本あまりのソメイヨシノが植えられているので桜並木に沿って行く。
駐車場は尾入野湿生植物園、または南部曲り家の駐車場をご利用ください。
 県道沿いの桜並木は岩手山とよく映えるビュースポットです!

アクセス

 大きな目印となるのは雫石駅となります。

 雫石駅の裏に雫石園地はあります。

 ただし園地への道路は一車線なうえ案内板は小さく、運転しながらだと見づらいものとなっています。

 また道も分かりづらいので、初めて行かれる方は道に迷うかもしれません。

(実際、私は最初の頃に道に迷いました……)

 なので、ここに私なりに盛岡側(つなぎ温泉)と秋田側からそれぞれのルートを記載します。参考にしていただけたら幸いです。

盛岡側ルート(つなぎ温泉経由)つなぎ温泉前の繋大橋を渡る→橋を渡ると県道繋温泉線に出る、そこは左に曲がる→まっすぐ進むと元御所橋が見えるので渡る→橋を渡ったら右(野菊公園の方へ)に曲がる→しばらく進むと左側に湖へ降りる道が現れるので左に曲がる(※道路が一車線なうえ、急なカーブとなっているので対向車に注意しながら慎重に運転してください!)→雫石園地駐車場に到着
盛岡側または秋田側(国道46号線ルート)・国道46号線から雫石駅を目指す(雫石駅への案内板は大きく、分かりやすい)→雫石駅へ着いたら雫石駅南側駐車場から約500メートル、徒歩10分で雫石園地へ到着する。
・国道46号線から総合運動公園の先にある交差点を右折、その後に雫石大橋へ向けてまっすぐ進む→雫石大橋手前を左折し、道なりに進むと雫石園地へ到着。

 とりあえず、初めて行く場合は雫石駅を目指しましょう!

園地案内

 それでは、雫石園地を実際に見ていきたいと思います。

 なお、私は雫石園地駐車場に車を停めたのでそこからの紹介となります。

雫石園地 駐車場からの景色

 こちらが雫石園地駐車場から臨む桜となります。

 来る前は八分咲きとの情報だったので満開に比べて華やかさは少し欠けますが、その代わりに晴天の青空がそれを補っています。

雫石十四景 案内板

 駐車場にある案内板です。

 因みに上記で紹介した雫石園地の歴史の載ったパンフレットはこの案内板に備え付けられていたポストに入っています。

 パンフレットには他にも御所湖周辺のお花見スポットが記載されていますので興味のある方はぜひ、手にとって見てください。

 こちらは残雪の駒ケ岳を紹介していますね。

 御所湖周辺は花だけでなく、連峰の山々も映える良いビュースポットとなっています。

 こちらの道路が雫石大橋手前を左折した道となっています。

 訪れる際は交通事故などにお気をつけください。

雫石園地 土手から見える桜

 桜を鑑賞する際は土手側を散策するか、下に降りて桜の下を散策するかの2通りに分かれています。

 多くの人達は桜の下を歩いて間近でお花見を楽しまれていますが、土手を歩くのもまた別な楽しみ方があります。

土手側風景

雫石園地 土手

 桜並木ならぬ桜波木を楽しんだり……

湖畔と桜

 湖と桜を同時に楽しんだり……補足ですが、湖の水位は季節によって変わります。

 夏場の渇水期や田植えのシーズンともなるとここまで湖水はやってきません。

 雪解け後……春のシーズンで水がまだ豊かだからこそ、出会える光景です。

 無論、土手からだけでなく桜の下にも絶景はあります。

桜の下風景

雫石園地の桜並木

 青空が隠れるほどの豪勢な桜のトンネル……そこから降り注ぐ桜吹雪はまるで包まれるかのようです。

 桜のシャワーを目一杯浴びて、身も心も春一色に染まることが出来ますよ!

桜 拡大

 満開の桜も好きですが、私としては桜も花火も散り際がもっとも美しく感じる瞬間だと思っています。

 その一瞬こそ、命の集大成を表しているというか。

 優雅に、されど静かに散る……そのような最期は人間にはなかなか出来ないもの、だからこそ憧れるんでしょうか。

おわりに

 さて、今回の雫石園地桜探勝……いかがでしたでしょうか?

 湖と山々と桜をいっぺんに楽しみたい! という方にはオススメな場所だと思います。

 また、御所湖周辺にはこの他にも色々なお花見スポットや見どころがたくさんあります。

 盛岡の奥座敷にて温泉に浸かりながら、お花見も楽しむ……これもまた最高の贅沢ではないでしょうか?

 心身の疲れを癒やしにぜひとも訪れてみてください。

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