温暖化が進み、年々気温が高くなっている今日この頃……車の日差し除けではサンシェードが活躍し、駐車の際にはフロントガラスに張り巡らしている人を多々見かけます。
運転席や助手席で日差しを遮るのはそれで良いのですが、後部座席に入る日差しまでは防ぐことができず、座席を倒して休憩する際に煩わしいと思ったことはないでしょうか?
私はよく長距離運転をし、休憩するのでそう思う時がしょっちゅうあります。
顔にタオルをかければ、眩しくはないが体が暑い……かといって短時間の休憩でわざわざ後部座席までサンシェードを巡らせるのもめんどくさい………。
ならば、いっそカーテンを取り付けてみよう! そう思いました。
カーテンがあれば休憩だけでなく、ちょっと人目が気になる場所や車中泊の際も役に立つ………なおかつ、サッと引くだけで済むから非常に楽!
でも、作るのに手間がかかりそう………。
そうして、色々と悩み、考えた末………安価かつしっかりとして、なおかつ作るのも簡単な車中カーテンを思いつきました。
私の車はスズキのエブリイワゴンですが、似たような条件であればどの車でも応用できると思います。
もし、よろしければ参考およびアレンジしてみてください。
材料
まず、おおまかな材料の紹介です。

使用する材料は……
・〖ダイソー〗のれん棒(70~120㎝)……4本
・〖ダイソー〗吊り下げフック(1パック4個入れ)……2パック
・〖ダイソー〗ゴムバンド……4つ
・〖100均〗クリップ……16個
・マグネットフック(リングタイプ)……8個
・カフェカーテン(幅)90×(丈)50㎝……4枚
となります。
のれん棒と吊り下げフック、ゴムバンドはダイソーの商品。
クリップは書類を綴じる時に使用する普通のクリップで構いません。サイズは小さめのものです。
マグネットフックはリングタイプのものを使用……この商品は近くのホームセンターに無かったため、Amazonで購入しました。
のれん棒に通すにはちょうどいいギリギリサイズだったので、不安な方は少し穴が大きめのものを購入すると良いでしょう。
カフェカーテンはホームセンターや100均でも売っていますが、ホームセンターはサイズと値段がなかなか合わないうえに高く、100均の場合は日差しを遮る遮光性が低いため、種類が多いうえ値段もお手頃な楽天市場にて購入しました。
こちらはさまざまなサイズを選べるうえ、カラーも豊富です。
個人的には紺色が好きでしたが、車に合わせやすく無難なベージュを選びました。
工具類などは一切不要なので、安心安全にお子さんと一緒に作ることができます。
一つ注意点があるとすれば、マグネットフックの磁力がとても強いため、作業時は手を挟めたり、磁気で影響が出るスマホやクレジットカード類などは近づけないでください。
製作過程
それではさっそく作っていきましょう。
まずはのれん棒の端についているゴムキャップを取ります。

このキャップを取らなければ、カーテンはおろかマグネットフックのリングも通すことができないので、ちゃんと外しましょう。
始めはしっかりと引っ付いており、取れるのかと思いましたが……「100均でそこまで頑丈に作らないだろう」と半ば確信し、引っ張った結果、ちゃんと取ることができました。
取って分かる通り、接着剤などは使っておらずゴムの弾性で留めているようです。

カーテンを挟むようにマグネットを配置したいので、先に一個マグネット通します。

続いてカーテンを通します。
私は縫い目が窓側になるように通しましたが、この位置は好みの問題なので逆でも構いません。
カーテンを通す穴は購入時から空いているので、わざわざ空ける必要はなし。
画像を見て分かる通り、もう一個のマグネットを通し忘れてキャップをしましたが、すぐに外せるのでこちらも問題なし。
正直にいうと、のれん棒の両側はゴムキャップなので先にカーテンを通してしまっても問題なし。
何をやっても、忘れてもリカバリーできてしまうので安心というわけです。

続いて取り付け場所ですが、位置はシートベルトの上にある天井と側面の間にあるこの隙間です。
この隙間に吊り下げフックを差し込みます。
車の天井や側面が鉄板だったり溶接されて隙間が無い場合(その場合はマグネットだけで十分)や柔らかい素材でなく固い素材を使っていて、隙間を作れない場合は難しいですが……私の車同様このようなタイプなら車内カーテンの設置は可能です。

吊り下げフックはこのように差し込みます。
この状態だと移動しやすいですが、運転時の振動で外れる場合があります。

このようにがっつりと奥まで差し込むと揺れや振動で抜けることは少なくなります。
それでも、砂利道や悪路の走行の際は次第にずれて浮き上がり、外れることがたまにあります。

その際はクリップをこのように吊り下げフックの両側に差し込みます。
こうすることで、振動や揺れによる浮き上がりを防ぐことができます。

クリップの取手は下げても上げても、どちらでも構いません。
下げれば、マグネットをフックにくっつける際に邪魔になりませんし、上げれば間にのれん棒を挟めることができます。
アレンジはし放題です。

フックとマグネットは近づけるだけで簡単にくっつくため、これで完成です。
ちゃんと日差しを遮っているので、これなら日差しやプライバシーを守ることができます。
あとはこのカーテンを反対側と後ろの小窓2か所に同じように作って終了。
計4か所となります。
運転席や助手席、リアガラスに付けないのは運転時の安全確保のためです。
バックカメラがあるリアガラスはともかくとして、側方確認のため運転席、助手席側は視界を遮るものを付けないよう規定されており、下手をすると大事故の原因にもなります。
事故にならずとも違反になるので、付けるのはやめましょう。

ゴムバンドはこのようにカーテンを丸めて留め、のれん棒に引っ掛ければ邪魔にならずに済みます。
以前は繰り返し使える結束バンドを使っていましたが、こちらの方が見栄えが良いので乗り換えました。
とりあえず、満足です。
反省点
今回、車内カーテンを作成するにあたり、いくつか反省点が見つかったのでその部分を挙げて振り返っていきましょう。
もし、これから作成してみようという方はこれらの失敗を踏まえて作成していただくとありがたいです。
側面の隙間を空ける際、力を入れ過ぎて広げてしまう
フックやクリップを留めた側面パーツですが、始めは固くてうまく広げられない人もいるかもしれません。
現に私もそうだったんですが、その際は力を込めて指で隙間を作ったんですね。
その時は良かったんですが、時間が経ってから少し重量のあるものをのれん棒に掛けた時に隙間が開き、少し戻らなくなったんです。
幸い、大きな支障には至りませんでしたが、力を込め過ぎるとパーツ破損の原因になるので、隙間を作る際は何か道具などを挟めて僅かに作りましょう。
側面や天井に傷がつく
今回、使用したフックなどは角が丸くなっているので差し込んでも車に傷が付かないタイプのものですが、試行錯誤の段階で色々なものを使用し、その中の一つにクリップナットというものがありました。
私が車内カーテンを作る際、参考にしたものの中でこちらがしっかり留められそうだったのですが、挟む部分が思った以上にきつかったうえ、見た目に似合わずマグネットがあまりくっつかないということがありました。
しかもこれ………角が異様に尖っているんですね。
私自身も手を傷つけましたし、車の側面部分も傷つけてしまいました。
留め具を付ける部分は見て分かったと思うのですが、柔らかい素材で出来ているので傷がつきやすいんですよ。
その後、試行錯誤の末にこの吊り下げクリップに辿り着いたわけですが………もし、代用を探す場合はその点もご注意ください。
おわりに
日差しと人の目から守ってくれるカーテンは暖かくなる時期には必要不可欠といえるでしょう。
ましてや、年々気温が高くなっている現代………熱中症対策としてもサンシェードだけではもう手に負えないのかもしれません。
車は移動手段でもあり、動く自分の部屋でもあります。
利便的に改良し、無理なく楽しく過ごしましょう!