私は現在、軽自動車のエブリイワゴンに乗車(2024年1月に購入)しています。
選んだ理由としては長年憧れていた車の改造がしやすいのと、後部座席を倒した際に多くの荷物が運べること……横になって広々と寝ることができる、という点が決め手でした。(というのも、前に乗車していたのがワゴンRで荷物があまり入らず、寝るのにも適していなかったというのもあります)
周囲ではプリウスやSUVなどが流行っており、知り合いからは「なんで⁉」と驚かれましたり、反対されたりもしましたが……そんなことは関係ありません。
小回りが利いた車で念願だった車中泊ができる!
そう意気込んで試しに一泊してみると、そのままでは車中泊に不便だった点が分かりました。
フラットにした際に現れる後部座席をロックするための金具……これが意外と気になる。
エアマットを敷けば、ある程度は気にならないもののやはりどこかしっくりとこない……ということで、色々と調べた結果、少し改造して完全フラットにしようという結論にたどり着きました。
そこで今回は後部座席を完全にフルフラットにするDIYのご紹介です。
車種はスズキのエブリイワゴンですが、何かの参考になれば私も嬉しい限りです。
材料
まず、おおまかな材料の紹介です。
使用する材料は……
・カッターナイフ
・サインペン(水性・油性どちらでも可)
・ジョイントマット大判(60×60㎝ 厚さ2㎝)×8枚
の3種類となります。
ジョイントマットというのは以下のようなもの……
よくご家庭ではフローリングの傷防止、ペットや赤ちゃんのケガ防止として床にジグソーパズルのように組み合わせて使用するマットのことですね。
他のカッターナイフやサインペンは100均で売っている物を使用しました。
ただ一つ注意する点としては使ったのは大判タイプのジョイントマットです。
通常の値段の安いタイプのジョイントマットは大きさが少し小さいタイプがありますが、今回使用したのは大きさ、厚さともに最大サイズのジョイントマットなので、購入する際は注意してください。
ジョイントマットの購入場所としてはホームセンターやニトリで購入することができますが、値段も高く(地域によって変わりますが、四枚1セットで約6000~8000円ほど)、購入後に運ぶのも大変なので、値段も安く自宅まで届けてくれる通販をオススメします。
私はメルカリで19枚入り5500円で購入しましたが、正直言うとこれほどの数はいらないばかりか後になってかなり邪魔となってしまいましたので、必要分だけ購入することを強くオススメします。
安物買いの銭失い……というやつですね。
ただし、物置小屋などに使用し、他人が使用した物でも気にしないという方であればメルカリやヤフオクでの購入もアリです。
製作過程
それではさっそく作成に取り掛かりたいと思います。
今回は駐車場がとても広く、人も少ない花巻市の広域公園駐車場にて作成します。
ちなみに広域公園についてはこちら▼で詳しく記載しています。
今回の鬼門となる後部座席の金具……これを解消しないことには快適な車中泊ライフを堪能することができません。
ジョイントマットの厚さは10~20㎜まで様々な物がありますが、今回私が厚さ20㎜を選んだ理由としては衝撃のみならず底冷えの防止と金具を含めた段差の解消のためです。
この金具自体は約3㎝ほどですが、折りたたんで倒した後部座席は約4㎝ほどの段差ができます。
それらを解消するには厚さ20㎜がちょうどいいんです。
さらに大判タイプなら数も少なくて済みます。
このように敷くと1フロア4枚で済みます。
ここからカッターナイフを使った切り取りの作業に入ります。
切り取る部分は先ほどの金具の部分左右2カ所……そして少しはみ出るトランク側です。
それではまずは金具部分から取り掛かりましょう。
まず下準備としてサインペンで金具の上部分を塗りつぶします。
塗りつぶした後は素早くマットを強く押し付けます。
すると……
このように色が移り、金具の場所が明らかになりました。
私は色がつきやすいように水性のサインペンを使いましたが、軽く擦るだけでも色が広がってしまうので、油性のペンで少し色を付けるだけでも良いかもしれません。
色が付いた箇所をカッターナイフで削ります。
1枚目のマットは金具が必ず貫通するので、思いっきり切ってしまって構いません。
この時、穴を少しばかり大きめに空けると金具が貫通しやすくなります。
切り取って金具を貫通させるとこんな感じになります。
このようにして、もう片方も切り取っていきます。
こちらはもう片方の金具の方……片側だけに集中してしまい、若干長さがギリギリとなってしまいました。
しかし、このように切れ込みを入れる形にしたため、穴に入れ込むという作業と比較して楽に終えることができました。
けれどもこうした場合、作業は楽ですがマットのずれなどにより穴がどんどん広がって、マットの劣化が早くなってしまうので、やはり少し手間ですが、穴を空けて入れ込むスタイルの方が長持ちすると思います。
続いてはトランク側……こちらはこのようにマットがはみ出てしまうため、必ず切り落とさなければなりません。
こちらはトランクのやや内側寄りにサインペンで線を引き、カッターナイフで切り落とす簡単な作業となります。
車に傷を付けないよう、慎重にカッターナイフの刃を滑らせていきます。
フロアマットの一段目はこれにて完成です。
二段目も同じような形でマットを切っていきます。
一段目と違う部分としては金具の部分は途中まで切れ込みを入れ、一段目のように穴状にしないこと。
そうすることで綺麗なフロアマットができあがります。
一段目は貫通する意味で穴を少し大きめにしましたが、二段目の切り込みは二重線を引くようにギリギリの大きさで構いません。
理由としてマットを固定するために敢えてきついサイズにすることでしっかりと食い込ませることができます。
「そんなに狭いと入らないんじゃないか?」と心配になってしまいますが、ジョイントマットの中身は意外と柔らかいため、はめる程度なら問題はありません。
寧ろ、少しキツイくらいでないとマットが動いてずれてしまったり、劣化や破損に繋がります。
そんな紆余曲折を経て……
ついに完成です!
見た目はなかなかの出来栄えではないでしょうか?
これで車中泊をしても金具を気にすることなく寝ることができます。
反省点
今回、フルフラットマットを作成するにあたり、いくつか反省点が見つかったのでその部分を挙げて振り返っていきましょう。
もし、これから作成してみようという方はこれらの失敗を踏まえて作成していただくとありがたいです。
長さを均等にせず作成してしまった
これは一段目の金具の部分のマットを作成する際にも触れましたね。
片方にばかり気を取られすぎたため、もう片方は穴状ではなく切れ込みを入れて作成せざる負えませんでした。
こうなってしまうと二段目も同じように作成せざる負えないので、一段目のマットを作成する時には長さに気を付けて作業しましょう。
金具の切り取り前に前方の切り取りを行えばよかった
これは製作過程で敢えて触れなかったのですが、途中で気付いた方もいるかもしれません。
その方は素晴らしい観察眼をお持ちか、アハ体験が得意な方ですね!
前方というのは運転席側、助手席側の凸凹部分です。
一段目作成終了の時はジョイントを組み合わせる凸凹があるのに、二段目では無くなっているのです。
これは私が二段目を作成する前に気づいたもので、なんとなく気になって切り落としたもの。
こうすることでフルフラットマットがぴっちりと収まったわけですが、代わりに綺麗に切りそろえたトランク側がさらに内側にずれてしまい……さらに、金具の位置もずれたため、穴や切れ込みを広げざる負えませんでした。
マットを長持ちさせるなら余計にいじらず、なるべくそのままの形で使うのが理想ですし、別に凸凹があるからといって寝る際に支障もありません。
でも、どうせやるなら綺麗に揃えたいですよね?
この部分は人それぞれのこだわりなので、自由ですが……もし、私と同じく綺麗に切り揃えたいという場合は金具の穴を空ける前に前方の凹凸を先に切り落とした方が断然良いでしょう。
おわりに
簡単DIYと謳っておきながら、実際はかなり失敗だらけのDIYとなってしまいました。
しかし、失敗をすることで次へと生かすことができますし、こういう物ほど愛着が湧くのでこれも一つの味なのでしょう。
なにより、この失敗が誰かの役に立てるのであれば私にとっては嬉しいことですし、成功といっても過言ではありません!
これからも色々なことに挑戦し、失敗してその経験を皆さんにお届けします。
なので、生暖かい目で見守って頂けるとありがたいです( ;∀;)