朝日の鐘が鳴らす奇岩【久慈市‖つりがね洞】
夫婦が鳴らす極楽浄土の鐘岩
概要
朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の舞台にもなった久慈市の小袖海岸……その海沿いには『兜岩』を始め、数々の奇岩があるのですが、その中でもインパクトのある奇岩の一つが『つりがね洞』です。
つりがね洞という名は、かつて洞穴の天井から釣り鐘の形をした岩がぶら下がっていたことに由来します。
しかし、1896年(明治29年)に発生した『明治三陸地震』による大津波で釣り鐘の形をした岩は崩壊……現在は残った空洞がシンボルとなっています。
ちなみに2011年(平成23年)の東日本大震災でも大きな津波が襲いましたが、つりがね洞周辺に被害はなかったようです。
釣り鐘の岩は無くなりましたが、代わりに毎年6月の夏至を挟んだ約3週間になると、日の出の光が穴を通る幻想的な光景が見られることで知られているスポットになりました。
地元では夫婦で来世に行く際、この地で落ち合い、釣り鐘を鳴らしてから極楽浄土に行くと言い伝えられていたそうです。
そのため、つりがね洞に近くには『浄土ヶ浜(岩手県宮古市の浄土ヶ浜とは別)』があります。
アクセス
『つりがね洞』は小袖海岸沿いを通ることで見ることができます。
久慈市街地から『県道268号(野田長内線)』を海岸に向かって進み、海沿いを走ります。
場所としては小袖海岸のもう一つの名所『兜岩』の一つ先……トンネルに入った後にあります。
道路幅は曲がり角が多く、所によっては道幅が狭くなったりしているのでカーブミラーなどを利用しながら安全運転で行きましょう。
駐車スペースとしてはほど近い場所に5台ほど停められるスペースがあります。
道路は狭いため、路上駐車は絶対にしないようにしましょう。
探勝レポート
それではさっそく探勝といきましょう!
今回はつりがね洞の近くにある駐車スペースに車を停めてスタートです。

晴れ渡る青空……美しい群青の海にダイナミックな岩、小袖海岸の光景は美しいです。
そして、振り返ると……

すぐ目の前には目的地の『つりがね洞』があります。
首を捻ればすぐに到着……ズボラな人でも行きやすい名所ですね。
もう少し近づいてみましょう。

写真では浜からすぐ近くまで行けそうですが、道路沿いには柵があり、またそこから浜まで結構な高さがあるうえ、階段なども無いため降りることはできませんでした。
まぁ、地震などがあった際に岩なども崩れる恐れがありますし……近づかずに遠くから眺めるのが無難でしょう。
この全体が映る光景が良いのであって、近づいたところで足場の悪い岩場ですから怪我のリスクのほうがありそうです。
それにしても二つ並ぶ巨岩が圧巻ですね。

こちらがかつて釣り鐘の形をした岩があった空洞……夏至になればここに朝日が差し込んで、幻想的な光景になるんでしょうね。
なんだか、二本角の鬼やキツネの顔のようにも見えます。
岩の釣り鐘から太陽の釣り鐘へ……。
よく『恋人の聖地』には鐘があり、カップルがこぞって鳴らしますが、結婚して夫婦になった場合は朝日や夕日を静かに見る……という風に移り変わるのでしょうね。
そして、子供が出来たら子供を見て……老後になったら手を握って笑いながら互いを見る……そんな人生を送りたいものですなぁ。
おわりに
理想的な人生設計を思い浮かべることができた良い場所でした。
という部分は置いといて……三陸ジオパークを感じさせる良い景勝地でした。
久慈市内からほど近い場所にあるので、気軽に訪れるにはもってこいの場所といえるでしょう。
できることなら、釣り鐘の岩がどんなものか見てみたいところですが、こればかりはドラえもんのタイムマシンでも使わない限り、叶うことがないでしょう。
しかし、形が変わってもやはり景勝地としての格は変わらないのだな…ということを改めて感じました。
近くにはもう一つ『兜岩』という奇岩があるので、奇岩探索にぜひとも訪れてみてください!





