皆さんは『磯ラーメン』というのをご存じでしょうか?
岩手の沿岸地域に行くと道の駅や観光地の食堂に必ずといっていいほどメニューにある三陸の名物です。
通常の塩ラーメンとは違い、イカやエビ、ホタテといった魚介類はもちろん、ワカメやフノリ、藻などもふんだんに使用した海鮮ラーメンとなっています。
今回、何気なくスーパーのカップラーメン売り場を見ていたら気になったので実食レポートとともにご紹介したいと思います。
概要
そもそもこの磯ラーメン……今や三陸沿岸地域に必ずといっていいほどありますが、その元祖は一体どこなのでしょうか?
調べてみるとその歴史は1969年(昭和44年)に大槌町の『吉里吉里ドライブイン』で誕生したといわれています。
つまり磯ラーメン発祥の地は大槌町ということになります。
2018年の7月においては日本テレビの「秘密のケンミンショー」にも取り上げられ、一躍話題となりました。
現在、大槌町発祥の元祖 磯ラーメンは釜石市港町のイオンタウン釜石内にあるラーメン店『きりきり善兵衛 イオンタウン釜石店』で味わうことができます。
そんな歴史を持つ磯ラーメンがカップラーメンになったというからにはぜひとも実食してみなければなりません。
レポート
見た目
まずはカップラーメンの見た目からです。
左上には三陸海岸、右下には磯ラーメンの写真があります。
そして、左下には岩手のゆるキャラ『わんこきょうだい』が……わんこきょうだいは岩手の5つのエリアをそれぞれ管轄し三陸エリアは主に『うにっち』(一番左下)の担当となっています。
何気にご当地ヒーロー『ガンライザー』や岩手公認バーチャルYouTuber『岩手さちこ』ちゃんよりも活躍しているこの『わんこきょうだい』……探勝部門では決して負けられません!
……と、失礼しました。続いては中身の紹介です。
中身はかやくと液体スープの2種類ですね。
かやくは「量は大したことないな……」と正直、思っていましたがまさかあんなことになるとは……この時はまだ知りませんでした。
そうして、お湯を入れて4分後……
な、なんじゃこりゃあぁぁー⁉
開けてびっくり玉手箱……カップの中がワカメだらけです。
もうネギなのかワカメなのか見分けもつかない、わけワカメ状態……。
かやくには小さいワカメしか見当たらなかったのに……倍化の術と影分身の術を同時に使われるとは、三陸ワカメ恐るべし!
完全に油断していました……なにはともあれ、とりあえず完成です。
匂い
匂いに関しては最初あまり感じなかったのですが、カップ麺に顔を近づけることでほのかに磯……というよりワカメの海藻類の香りがします。
カップじゃない磯ラーメンの方は海産物が盛りだくさんなので磯の香りがかなり強いですが、こちらは風味付けといったところでしょうか?
強い磯の香りが苦手……という方にはちょうどいいかもしれません。
味
それでは気になる味のほうです。
スープは魚介ベースの塩味……あっさりはしていますが、カップラーメンにしては出汁がしっかりと効いている印象です。
そして、ワカメの量が多くて麺よりもワカメを味わっているような気分ですが、そのワカメが美味しいので気にはなりません。
その他の具材としては細かく切ったメンマとナルトです。
具材の種類の少なさはカップラーメンでは仕方ないかもしれませんが、味はとても美味しいです。
塩ラーメンのあっさりでは物足りない……けれど、醤油ラーメンよりはもう少し控えたいという方にはぴったりでしょう。
1食あたりは280kcalでノンフライ麺なので、カロリーが気になる方にもオススメです。
用途
具材に関しては海苔やカニカマ、シーフードミックスなどを入れるとより本格的な磯ラーメンに近づけることができます。
魚介ベースの塩なので食べやすいこともあり、小腹が空いた時や食事で少し物足りなくもう一品欲しい時にはうってつけかもしれません。
感想
磯の香りが強い海鮮ラーメンが苦手な方にはオススメの品でした。
海の味……それを手軽に感じるにもちょうどいいカップラーメンでしょう。
具材の種類は一般的なカップラーメンと変わらない気はしますが、それを補う以上の大量のワカメがありますのでご安心ください。
また、ちょっと工夫するだけでオリジナル海鮮ラーメンを簡単に作ることができるのも良い点といえます。
商品アフィリ
そんな『東北の味 岩手磯ラーメン』はこちらのショップから購入することができます。
とても食べやすく、災害時にも役立つので常備することをオススメします!
おわりに
始めはカップラーメンにすることで本家とだいぶかけ離れてしまうのではないかと不安でしたが、食べてみたところ杞憂でした。
なによりワカメの量のインパクトに一番驚かされた品でもありました。
世の中にはワカメラーメンは色々と種類がありますが、それらを踏まえてもこの磯ラーメンはとても食べやすかったです。
皆さんもお家で気軽に三陸沿岸の味を楽しんでみてはいかがでしょうか?