自然

赤沢を彩るレインボーロード【紫波町‖あじさいロード】

 いきなりですが、皆さんにクイズです。

 七変化、八仙花、手鞠花、オタクサ、またぶりぐさ……これらはある花の別名です。

 さて、その花とは一体なんでしょうか?

 ヒントはジューンブライド……梅雨時期に見頃を迎える花です。

 このヒントでほとんどの方はもうお分かりになったと思います。

 答えは……あじさいです!

 様々な色に変わったり、昔はトイレットペーパーの代わりに葉が使われたりなどしたことからこのような名前が生まれたようです。

 今回はそんな様々な色や名前を持つアジサイをドライブをしながら楽しむことができる場所をご紹介します。

あじさいの咲く山へ至る道

概要

 紫波町から大迫町へ向かう道中に『赤沢』という地区があります。

 秋になるとぶどうが実り、芳醇な香りに包まれるこの地に約5キロにも及ぶあじさいの道が初夏の頃に現れます。

 そのあじさいの道はあじさいの咲き誇る山へと続き……その山肌には一面のあじさいが山の緑を塗り替えるほど植えられています。

 その『あじさいロード』は山をぐるっと一周するようにできているため、ドライブがてら気軽に訪れることができます。

あじさいロードマップ
あじさい山にある『あじさいロード』のマップ。このマップにある点の『赤沢3区公民館』『白水湧口』は路上駐車できる僅かなスペースがあり、写真撮影をすることができます。

アクセス

『あじさいロード』は紫波町赤沢地区の中にあります。

 場所としては『道の駅 紫波』などがある『国道396号線』から信号のある交差点の『県道25号線』『早池峰山』方面(東側)に入り『赤沢郵便局』を少し過ぎて現れる曲がり道を右に入ると『あじさいロード』の入り口である看板が見えてきます。

 あじさいの咲く頃には幟も道中にあるのでスムーズに行くことができます。

 カーナビやGoogleマップで検索する際は『あじさいロード』の名所である『あじさい山おまつり広場』で検索して向かうと迷わずに行くことができます

 道中は道路幅がやや狭いですが、ところどころに車を停めることができる僅かなスペースがあります。

 駐車場としては『あじさい山おまつり広場』に数台停める場所があり、近くにトイレもあります

 ただし、地元の方もよく通る道路でもあるので長時間の路上駐車には注意しましょう。

探勝レポート

 それではさっそく探勝といきましょう!

 今回は看板のある『あじさいロード』の入り口からスタートです。

あじさいロード 入り口

 こちらが『あじさいロード』の入り口…お出迎えは白いあじさいと青いあじさい……安全運転でゆっくりと行きましょう。

ぶどう畑とあじさい
『赤沢3区公民館』前にて

 赤沢地区はぶどうの産地として有名で毎年秋になると近隣から多くの人がそのぶどう目当てに近くにある産直や道の駅へ押し寄せます。

 つまり、あじさいとぶどう畑の景色が撮れる唯一の場所でもあります。

 ほんの少しだけ道路にスペースがあったため、ここで下りて辺りを見渡してみましょう。

ぶどう畑を背に

 ぶどう畑を背に淡い色合いのあじさいが咲いています。

 あじさいは少し枯れてしまっていますが、これでも十分映えますね。

 惜しむらくはその綺麗さを私の未熟な腕が潰してしまっていること……やはりスマホカメラではダメなのか…。

 風景を撮影する度に新しいカメラを買おうか迷ってしまいます。

 ……いえ、カメラの性能ではありませんね。

あじさいの道

 気を取り直し、先に進みます。

 あじさいの見頃となると結構人で賑わうため、迷惑にならないよう路上駐車も早めに切り上げます。

 ぶどう畑も近く、あじさいもぶどうと同じ色合いに……とても綺麗です。

 同じ色合いと言いつつ、この畑のぶどうが白ぶどうだったら……少し恥ずかしいですね(笑)

あじさい山付近

 景色は畑からだんだんと林道に変わり、山が近くなってきました。

 山のあじさいはほぼ青で統一されているようです。

おまつり広場前

『あじさい山おまつり広場』駐車場に到着。

 駐車場前には青だけでなくピンク色のあじさいもありますね。

ピンクあじさい

 白に青に紫にピンク……ここまでで様々な色のあじさいを見てきました。

 あと3色で七変化の完成です。

 さて、この山でコンプリートなるでしょうか?

あじさい山 ステージ

 おまつり広場には屋根付きステージがありました。

 ここで少し休憩……高台からの眺めは実に良いですね。

 しかし、クマバチが飛び交って怖いのでこちらも早めに切り上げます。

あじさい山

 あじさい山というだけあってところ狭しとあじさいが植えられていますね。

 しかし、見渡す限りどれも青……あじさいの色は土壌の性質である酸性とアルカリ性の比率によって変化するといわれています。

 あじさいが青になる場合は酸性寄り……つまり、この山の土は若干酸性土壌ということでしょうか?

東屋

 山を登ると東屋が現れました。

 椅子とテーブル付き……ピクニックにもってこいですね。

 あじさいに囲まれながらランチを嗜む……なんと贅沢な空間でしょうか。

 ただし、あじさいの背丈が意外と高いので陰から野生動物がひょっこり現れるかもしれないのでご注意を。

 山の山林も見渡す限り、青、青、青……青色のあじさいばかりです。

 ということはこの山は青あじさいのみということでしょう。

 もしこの中で青以外の色を見つけた場合はかなりレアですね。

 幸運になれるといっても過言ではないでしょう。

 青い鳥など、青は幸運の象徴とされていますがその逆パターンも面白いかもしれません。

帰り道中

 山を下りて、戻る際には青色は少なく別の色のあじさいが咲いていました。

 あの山が特殊なのか、あるいは特殊にしたのか……少し謎が残ってしまいましたが、綺麗であればそれで良しです。

 色に関しては7色見つけることができませんでしたが、もしかしたら見落としていただけでどこかに咲いていたかもしれません。

おわりに

 桜やあじさいに限らず花見の場合、歩いて見て楽しむというのが一般的な認識だと思われます。

 しかし、車窓から眺めることでドライブをしながら花を見ることができ、また山では従来のように歩いて楽しむことができます。

 様々な人や状況に合わせて、楽しむことができるため何かの催しものなどでドライブをする場合にはちょうどいい場所だと感じました。

 皆さんも車内と車外で楽しむことができるあじさいツアー……ぜひとも行ってみてください。

こちらもオススメ!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA