梅雨時のジメジメした季節……この時期に皆さんは何を食べたいですか?
さっぱりしたものでしょうか?
それとも、敢えての辛いものでしょうか?
ご飯ものや麺類、あるいはカリッとしたパン……という方もいるかもしれません。
私の場合は極端な味付けよりはスルスルと食べることができる麺類ですね。
とはいえ、冷やし中華という気分ではないし、ラーメンといった汁物はあまり気が進みません。
そんな時に食べるのが汁のない麺類……焼きそばやサラダうどんなどです。
でも、ここはやはり岩手にちなんだ物……じゃじゃ麺を推したいところ……そこで今回は自宅でお手軽に作ることができる岩手名物をご紹介します!
概要
じゃじゃ麺とは岩手県盛岡市の郷土料理であり『わんこそば』『冷麺』と並んで『盛岡三大麺』あるいは『岩手三大麺』と称される料理です。
岩手といえば? と県外の方に尋ねれば、まず三大麺のどれか一つは名前が挙がるほど有名です。
じゃじゃ麵の由来としては戦前、現在の中国東北部にあたる旧満州に移住していた高階貫勝氏(後の『白龍(パイロン)』の初代主人)が満州時代に味わった汁なし麺の『炸醬麺(ジャージアンミエン)』を元に、終戦後の盛岡で日本の食材を使って屋台を始め、そこで盛岡人の舌にあうようにアレンジを繰り返すうちに現在の『じゃじゃ麵』の形を完成させたといわれています。
違いとして元となった『炸醬麺』は中華麺を使用していますが『じゃじゃ麵』は平うどんの麺を使用するのが特徴……具材に関してはほとんど一緒で見た目もそんなに違いはありません。
食べ方としては麺を食べ終わった後の器に卵を割って落とし、肉味噌と麺を茹でた茹で汁をかき混ぜたスープ『鶏蛋湯(チータンタン)』を飲んで味わうのが最大の特徴となっています。
昔は盛岡市内でしか味わうことができませんでしたが、現在は様々な店舗で販売されたり、通販などで購入することもできます。
じゃじゃ麵を扱う店は数多くありますが、今回ご紹介する『ちーたん』は2007年に盛岡市上太田にオープンした店舗で赤味噌をベースにした優しい味わいの味噌と餃子の皮をベースにしたもちもちした麺が特徴となっています。
そんなじゃじゃ麵を自宅で味わうことができるのですから、これほどありがたいことはありません。
ぜひとも実食していきましょう!
レポート
見た目(商品)&材料
さっそく作っていきたいところですが、まずは商品を詳しく見ていきましょう。
見た目は非常にシンプルです。
パッと見だと名店のじゃじゃ麵と思わずスルーしてしまいます。
実際、私も購入する際はよく見てから購入しました。
半生、という響きが良いですね~!
商品の裏には『ちーたん』の詳細と作り方、材料の記載があります。
続いて中身を取り出してみましょう。
商品の中身を取り出すと麺と特性味噌が2人前と分かりやすくシンプルです。
この他、必要な材料としては……
・刻みネギ
・おろし生姜
・刻みキュウリ
・おろしニンニク
・ラー油
・酢
などです。
ちなみに裏面の材料名に記載はありませんが、パッケージに『紅しょうが』がありますので、紅しょうがも用意するとより本格派に近づくことができます。
ということで今回、私が準備した材料がこちら……
正規の材料と違う点としてはネギを普通のネギではなくスリムネギに……紅しょうがをスライスではなく刻みにした点。
そのほか、ニンニクはよくあるチューブのもので代用してみました。
はてさて、うまくできるでしょうか?
調理開始
それでは早速、調理に移りたいとおもいます。
まずはキュウリを刻みます。
続いてはネギ……
…………やはりパッケージに載っているような白髪ネギのようにはいきませんね。
緑の部分が多すぎて、キュウリと混ざったら見分けがつきにくいです。
皆さんが作る際は普通のネギを使用することを強くオススメします。
そして、準備する材料ができたので、次は麺を茹でていきます。
台所が汚く、誠に申し訳ありません……。
私もこんなところを映すのは恥ずかしいですし、お見せしたくないのですが……少しお付き合いください。
説明によれば1袋あたり2リットルのお湯を使用し、麺をバラバラと入れ、約10分ほど茹でるとのこと。
じゃじゃ麵は本来、客が注文してから生麺を茹で始めるので、他の麺類(立ち食い蕎麦等)と比較して提供されるまでに時間がかかるそうですが……他の料理に比べたらそれでも早いような気がします。
そうして、茹でること10分……(茹で時間はお好みだそうです)
麺が茹で上がりました!
一応、説明には温かいまま皿に盛りつけるとあったのでその通りにしてみましょう。
ちなみにもり蕎麦のように冷水でしめて、冷たいまま食べることもできるそうです。
しかし、この選択が後に大変なことになるとは……この時の私は知る由もありませんでした。
とはいえ、それは少し先の話し……まずは具材を盛り付け、トッピングを施し……
じゃじゃ麵……完成です!
案の定、キュウリとネギが混ざってしまって緑じゃじゃ麵になりました……。
さらに、余ったキュウリを使って……
きゅうりスティックも完成。
ちーたんに使われる味噌本来の味も確かめてみましょう。
匂い
まずは匂いから……とはいえ、ほとんどが無臭の素材なので紅しょうがやおろしニンニクの香りがほのかにするだけでじゃじゃ麵本来の香りというものは感じませんでした。
味噌の方もそこまで香り強くないので、匂いを気にせず食べることができそうです。
と、ここで私はあることに気が付きました。
麺がくっついて固まっている⁉
いったいなぜ? と思いましたが、思い起こせばこの麺は餃子の皮をベースに作られたもの……そんな麺を熱々の熱湯で茹で、じっくり観察して冷ましてしまっては固まるのは当然……。
もちもちの麺がまさかこんなところで仇になるとは……これは一刻の猶予もありません!
すぐにでも実食です!
味
じゃじゃ麵は具材や味噌を混ぜ合わせて食べるもの……ですが、麺がくっついて混ぜるのに苦戦です(笑)
麺は熱いのに固まっているという摩訶不思議な状況……。
いやはや、まさかこんなことになるとは……それはともかく味の方ですが、味噌と具材が、そして麺のもちもち具合が相まってとっても美味しいです!
特に味噌は少し辛めを想像していましたが、辛くなく甘すぎることもなく優しい味わいです。
辛味噌や甘味噌が苦手、という方でも食べやすく高齢の方から小さなお子さんまで安心して食べられそうという印象を受けました。
ラー油や酢を加え、味変してもそれぞれが強く主張することなく上手い具合に調和していて、箸がどんどん進みます!
名店の味は料理下手な私が作ってもちゃんと美味しくなれるんですね……さすがです。
そして、味噌そのものの味を確かめるため、次はきゅうりスティックへ……。
食べてみると思ったとおり、味噌自体はあまりしょっぱくありません。
けれど、味はしっかりしており……味噌単体でもいけそうです。
続いて締めのチータンですが、こちらは写真を撮り忘れてしまいました。
申し訳ありません……。
けれど、具材の旨みに卵と温かい茹で汁が融合し、食後の胃腸を整えるような感じがしてこちらも美味しかったです!
用途
用途としてはやはりじゃじゃ麵とチータン、それぞれを味わうのが一番良いでしょう。
もちろん、チータンまで食べられない方はじゃじゃ麵だけでも良いですし、夏バテなど食欲が減退する暑い季節では食べる量を調整できるほか、味噌や薬味による食欲増進効果も期待できるので、さっぱりしたものが食べたいけれど、食欲も取り戻したい! という方にはピッタリでしょう。
特にチータンには食べ終わった後の胃腸も整えられるような感じがあったので、胃荒れや胃弱の方でも負担なく味わえることができるでしょう。
感想
刺激物は胃に負担をかけそうだけど、味のあるものを食べて食欲を取り戻したいという方にはピッタリの一品かもしれません。
私は材料から作った後まで色々と下手さ加減が出てしまいましたが、名店の味に助けられました(笑)
もし、興味があって作ってみたいという方がいたならば、麺は茹でた後に一度水で流した方が麺がくっつかなくなるかもしれません。
もし、上手いやり方を見つけた方がいましたらご一報ください。
お待ちしています<(_ _)>
商品アフィリ
そんな『盛岡じゃじゃ麵 ちーたん』はちらのショップから購入することができます。
胃にも優しく、老若男女問わず食べやすい……夏の暑気払いにオススメの一品です!
おわりに
盛岡を代表する味……それを再現しようとした結果、色々と大変なことをこの身を通して知ることができました。
しかし、不器用でも苦労して作ったものはやはり美味しく感じられます。
それも名店の味ならなおさらです。
雨で外に出られない……けれども蒸し暑くさっぱりしたいものが食べたい、という方はこれを機にご家庭で作ってみてはいかがでしょうか?
そうして、晴れて外に出られるようになったら実際にお店に赴いて食することでまた違った感動が味わえるかもしれません。
盛岡の味を使って、蒸し暑い梅雨時期を一緒に乗り切りましょう!