〖備忘録 第134譚〗岩手渓流釣り納め
おばんです、シードルです。
9/30(水)……この日は春から解禁された渓流釣りの最終日。
10月からは禁漁……すなわち、実質今年最後の渓流釣りとなるため、満を持して渓流へ出かけることにしました。
思えば、馴染みの稗貫川から閉伊川水系……松川と色々な場所へ赴きました。
生まれて初めて野生のクマにも遭遇(車越しでしたが……)し、今年は何か起こるのではないかと半ば戦々恐々としていましたが、神様仏様、ご先祖様のご加護のお陰かこうして無事に過ごすことができています。
ホントに感謝!
というわけで、色々悩んだ挙句……渓流最後は馬鹿の一つ覚えのようにマイホーム稗貫川水系で締めることにしました。
しかし、秋が深まると里川での釣りはかなり厳しくなります。
いるのに口を使わないんですよね。
産卵期によるものか、はたまたそれによる警戒心によるものか…………。
なので、今回のスタートは稗貫川の源流域となる『岳川』からスタートしました。
岳集落へと到着し、近くにある『早池峯神社』に参拝。
その後、釣り支度を整えて川へと下りました。

苔むした岩々と立ちふさがる木々…………これぞまさに源流域!
源流域での釣行は実は何度か行っているのですが、実をいうとまだ一匹も上げたことはありません。
ただ、今年はヤマメ、ニジマスと釣ることができたのでそろそろ念願のイワナを手にしたいところ……クマとの遭遇率もアップするため、警戒を強め、竿を出します。

里川と違って流れ込みや岩陰など、ポイントは一級品。
しかし、なかなか釣れない…………。
時折わずかなアタリはあるのですが、いかんせん少ないし分かりづらい………。
悪戦苦闘すること1時間……仕掛けが枝に絡まったのでこれを取ったら場所を変えようか、そう思った時です。
ブチッ!
ん? 何かが切れたような感触……だが、いつものハリスから切れるのと少し違う感じがする……嫌な予感がして竿先を見ると竿先に付いている筈の天上糸が無い……というか……
竿先のリリアンすら無い⁉
リリアンとは竿に付いている太めの短い糸のようなもので、これに天上糸を結んで仕掛けを作る…いわば竿と仕掛けの接続部。電車でいう車両同士を繋ぐ連結器です。
これが竿からすっぽ抜けているじゃありませんか⁉
これじゃ、釣りを続けるなんて不可能。
しかもここは源流域……お店どころか民家すらあまり無い場所。
ましてや、岳集落を下り、大迫の町に降りても大きな釣り具屋(一応、町中には『後藤商店』さんという釣り券から釣り餌、基本的な釣り具を販売しているお店はあります)はおろか釣り具を売っているホームセンター(一応、町中には『コメリ』はあります)も無い。
……詰んだ。
い、いいやまだだ!
まだ、花巻市内か遠野市内に行けばチャンスはある。
道具を片付け、冷静になりながらも熟考の末……近くの猿ヶ石川水系を期待し、遠野市へ行くことを決めて車を走らせました。
まさか竿自体が壊れるとは予想外。
「こんなこともあるものだなぁ…」と半ば呆然としながら途中にある『道の駅 みやもり』にて名物である『わさびラーメン』を注文。

さぁ、これで気合を注入し、呆けた自分に喝を入れよう! そう思っていたのですが、このわさびが意外と辛いこと辛いこと……。
ラーメン自体は昔ながらの縮れ中華麺でとても美味しいのですが、擦ったわさびが上物のためか刺激が爽快!
特に隠れるようにして添えられた、葉わさびのお浸し……これが想像以上に辛い!
いえ、美味いんですがそれを突き抜ける熱さを伴わない辛味!
わさびはまだ食べられるほうとは思っていましたが、なかなかこれは頭に…じゃなく、鼻にきました。
完食はちゃんとしましたが……思った以上に時間を取られ、ようやく遠野市にあるDCMへ。
釣り具コーナーは品数は少なかったものの、幸い使っていた竿と同じ長さのものを見つけて即購入。
ただ、この時点で時刻は14時半……しかも遠野猿ヶ石水系は未だ開拓していないため、シビアな状況は変わらず。
一応、附馬牛という地区にある『重瑞渓(ちょうたんけい)』という渓谷の存在は知っているのですが、あの近辺は岳集落以上の渓流……そしてクマ出没率も倍以上と私ごときではレベルが違い過ぎるので最初から除外。
結局、遠野市中を探し歩くも水量が少なかったり、先行者がいたりしたため、小友町の『巌龍神社』を流れる『小友川』にて釣行を再開。
けれども、この時点で時刻は16時……時間的にあと1時間が限界です。
何か釣れてくれ……そう願うと待ちに待った待望のアタリが!
ついに来た、と思い竿を引き上げるとそこにいたのは………
………
アブラハヤでした。
うん、釣れてくれてありがとう。
あなたのお陰で最後の渓流釣行、ボウズは逃れることができました。
やはり子供の頃から遊んでくれる雑魚は優しいです。
その後、もう一匹アブラハヤが釣れたところで17時を知らせる町内放送の時報。
試合終了。
チクショー!
釣果はアブラハヤ2匹となりました。
竿が壊れるトラブルの中、0よりはありがたいですが、なんか悔しいですね。
こりゃ、来年もリベンジ決定。
来年こそは絶対にイワナを釣るぞ!
…ただ、こう宣言すると思わぬ形で達成したりするんですよね。
こうして、今シーズンの私の渓流釣りは納竿となるのでありました。




